芝生の手入れで最も重要な水やり。
芝生の水やりは手入れの中で最も重要です。
例えば芝刈りをサボっていても芝生が伸びるだけでみっともないだけですが、水やりをサボっていると、いずれは枯れてしまい取り返しのつかないことになります。
このように、芝生は他の植物と同様に、成長するのには水が必要です。水不足だと葉の色素が失われ、やがて枯れてしまいます。
ただし、水やりが多すぎれば、芝生が病気になったり、苔などが発生しやすくなるので、水やりのしずぎは良くありません。
水やりの基本は、芝生が乾燥していれば水をやる。
ただし、芝生の乾燥具合は、季節や天候水はけなどが関係してきますので、週に何回とはっきりと決まっているわけではありません。
このページでは、一般的な水やりの回数や方法を紹介していますが、実際の芝生の乾燥具合を考慮しながら、適切な水やりをしてください。
水やりの方法

水はムラ無くたっぷりと撒く
芝生への水やりは、水道のホースに散水ノズルをつないで、ムラ無く水をまくだけの簡単な作業です。
ポイントとしては、芝生の表面が濡れる具合の水の量では、すぐに水が乾燥してしまい根が水分を吸収出来ないため、地面まで染み込むようにたっぷりと水を与えることです。
地中深くの水を根が求めることで、深くまで根が成長し、丈夫な芝生に育てることにも繋がります。
感覚的には、植栽などの水やりなどと比べて多すぎるかなと思うくらいでも大丈夫です。
芝生の面積が広い場合は、スプリンクラーを使って水やりをするもの、ひとつの方法です。タイマー付きのスプリンクラーであれば、決まった時間に自動で水やりをすることも出来ます。
水やりのタイミング
芝生の乾燥具合を常にチェック。
芝生の葉が通常よりも丸まっていれば、芝生が乾燥しているサインです。芝生の葉が通常よりも細く見えるので、すぐに気づくと思います。
では、常に毎日チェックしていなければいけないのかというと、そこまでデリケートになる必要はありません。
高麗芝の場合は、真夏以外は自然の雨で十分なことがあり、個人的には、晴れの日が続いた場合に気にするぐらいで十分かなと思います。
西洋芝の場合は高麗芝よりも水やりの頻度が高くなりますので注意してください。
水やりの時間
真夏の昼間の水やりは避ける
芝生の水やりは、基本的に朝か夕方が良いとされています。個人的には、春と秋は水やりを時間帯はいつでもいいと考えています。
ただし、注意したいのは、夏の昼間の水やりです。
昼間に水やりをしてしまうと、レンズ状の水滴が芝生の焼いてしまったり、葉を芝生が水で蒸された状態になってしまい芝生が傷んでしまいます。
また、最近では熱帯夜の日が多くなってきたので、夕方の水やりも同じように芝生が蒸されたようになり傷んでしまいます。
このように、夏の水やりは朝か午前中のなるべく早い時間に行うことをオススメします。
水やりの回数

芝生の水やりの回数は、週に何回、何日に一回と明確に決まっているわけではありません。
芝生の種類・地域の気候・日当たり・水はけ・天気・など多くの要素によって、芝生の乾燥具合が異なってくるためです。
この章では、水やりの回数の目安を紹介いたしますが、実際の、芝生の種類・地域・日当・天候を考慮して回数を調整してください。
高麗芝の水やり回数
高麗芝は、西洋芝と比べて比較的乾燥に強い品種です。夏以外はある程度自然の雨で乾燥を防ぐことができるので、水やりの回数も少なくて済みます。
また、高麗芝が休眠期に入る冬は、水やりの必要はありません。
この時期の高麗芝は、基本的に水やりは必要ありません。
高麗芝が成長期に入る4月以降は、芝生が乾燥している場合に適時水やりが必要です。
週1~2回を目安に水やりが必要。ただし5月〜梅雨前は芝生が乾燥しやすいので注意が必要です。
梅雨の時期は、自然に降る雨で芝生の乾燥を防ぐことができますので、基本的に水やりは必要ないと思います。
芝生を乾燥させないように、1~2日に1回を目処に水やりが必要です。
晴れた日が続くとすぐに乾燥するので注意が必要です。また、昼間の水やりは避けてください。
9月は、週1~2回を目安に水やりが必要。晴れた日が続き、芝生が乾燥している場合に水やりをしてください。
10月以降は、基本的に水やりの必要はないと思います。
高麗芝は休眠期に入るので、水やりは必要ありません。
↓高麗芝以外の水やり回数は下記を参考にしてください。
暖地型芝生の水やり回数
※芝生の種類・地域・日当・天候を考慮して回数を調整してください。
気温が低くて芝生が乾燥しにくいので、基本的に水やりは必要ありません。
芝生が乾燥している場合に適時水やりが必要です。
この年に植えたばかりの芝生の場合は、芝生が根付くまでこまめに水やりをしてください。
週1~2回を目安に水やりが必要。この時期は雨も少ないので、芝生の乾燥に注意してください。
植えたばかりの芝生の場合は、芝生が根付くまでこまめに水やりをしてください。
週1~2回を目安に水やりが必要。梅雨入り前の時期は乾燥しないように注意してください。
梅雨入り後は、基本的に水やりは必要ありませんが、雨がふらない場合は、芝生が蒸れない程度に随時水やりが必要です。
週1~2回を目安に水やりが必要。
春に植えた芝生は、まだ十分に根付いていないので、たっぷりとこまめに水やりが必要です。
1~2日に1回を目処に水やりが必要です。
猛暑日が続くようであれば、さらに水やりの回数を防いで、芝生の乾燥を防ぐ必要があります。
特に、春に植えた芝生は、まだ十分に根付いていないので、たっぷりとこまめに水やりが必要です。
週1~2回を目安に水やりが必要。
9月後半になり涼しくなってきたら、水やりの回数を少なくしても問題ありません。
この時期からは、自然に降る雨の量で十分であり、基本的に水やりの必要はありません。
ただし、晴れの日が続いて芝生が乾燥しているようであれば、少しだけ水やりをしてください。
暖地型芝生は休眠期に入るので、水やりは必要ありません。
寒地型芝生(西洋芝)の水やり回数
※芝生の種類・地域・日当・天候を考慮して回数を調整してください。
寒地型芝生(西洋芝)は、日本芝に比べて乾燥に弱いので、芝生が乾燥しない程度に、こまめに水やりを行います。
ただし、バミューダグラスは乾燥に強いので、水やりの回数は少なくても大丈夫です。
寒地型芝生(西洋芝)は、日本芝に比べて乾燥に弱いので、芝生が乾燥しない程度に、こまめに水やりを行います。
ただし、バミューダグラスは乾燥に強いので、水やりの回数は少なくても大丈夫です。
気温も高くなり、乾燥しやすい時期です。
寒地型芝生(西洋芝)は、日本芝に比べて乾燥に弱いので、芝生が乾燥しない程度に、こまめに水やりを行います。
ただし、バミューダグラスは乾燥に強いので、水やりの回数は少なくても大丈夫です。
梅雨入り後は、基本的に水やりは必要ありませんが、雨がふらない場合は、芝生が蒸れない程度に随時水やりが必要です。
ただし、水をやりすぎると、病気になりやすかったり、腐ったりするので注意してください。
梅雨明け後は、毎日の水やりが必要です。
寒地型芝生は、日本の夏の厚さを無事に乗り越えられない可能性があるので、たっぷりとした散水で、芝生を乾燥させないことがポイントとなります。
寒地型芝生は、夏の暑さに弱いので、毎日の水やりが必要です。
寒地型芝生は、日本の夏の厚さを無事に乗り越えられない可能性があるので、たっぷりとした散水で、芝生を乾燥させないことがポイントとなります。
週2回を目安に水やりが必要。晴れの日が続くと、芝生が乾燥しやすいので、注意してください。
寒地型芝生は、新芽が30mm位になるまで毎日必要です。ただし、表面を濡らす程度の少量の水やりで十分です。
上記で紹介している水やりの回数は、あくまでも目安となります。
芝生の乾燥は、気候や天気に大きく影響を受けます。また、植えている芝生の種類によっても、乾燥に対する強さも違うので、お住いの地域や芝生の種類によって、回数を調整してください。
水不足で芝生を枯らしてしまった時は

芝生は乾燥が続くと枯れてしまいます。
高麗芝が枯れてしまった場合は、まずは十分な水やりを続けて、新芽が出てくるのを待ってみましょう。芝生の成長期であれば、再び新芽が出てくる可能性があります。それでも新芽が出てこないようであれば、植え直しを検討してください。
寒地型芝生(西洋芝)が部分的に枯れてしまった場合は、芝生の種を「追いまき」して復活させることができます。
寒地型芝生(西洋芝)が、もし全面的に枯れてしまった場合は、寒地型芝生を育てられる環境ではないと考えられますので、乾燥に強い品種に変えるか、暖地型芝生に植え替えの検討が必要です。
水やりに使う道具

芝生の水やりは、ホースリールの先に散水ノズルを取り付け、シャワー状で水やりをするのが一般的です。
散水ノズル
ホームセンターで販売されている散水ノズルで十分です。散水パターンが豊富に選べたり、飛距離にこだわっていたりとか、さまざまなタイプがありますので、お好みに合わせて用意してください。
芝生の面積が狭い場合は、ジョウロなどでも十分です。
↓散水ノズルについては、こちらのページで詳しく紹介しています。
スプリンクラー
スプリンクラーを使用すると、広い庭でも手間なく水やりをすることができます。
決められた時間に自動で散水を開始する、タイマー付きの全自動スプリンクラーを設置すると、朝や晩などの決まった時間に散水をすることができるので、水やりの手間は一切かかりません。
スプリンクラーには、回転して円形に散水するタイプ、四角形に散水できるタイプ、パルス式のタイプがあります。