2年目の芝生が元気に育たない原因と対策

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芝生が元気のに育たない時は、床土の固さが原因かも? 芝生を植えたその年は芝生が元気に育っていたが、2年目や3年目になると春になっても新芽が出てこなかったり、葉の密度が薄くなったり部分的に剥げたような状態になったりと、元気に育ってくれなくなっ […]

芝生のトラブル
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芝生が元気のに育たない時は、床土の固さが原因かも?

芝生を植えたその年は芝生が元気に育っていたが、2年目や3年目になると春になっても新芽が出てこなかったり、葉の密度が薄くなったり部分的に剥げたような状態になったりと、元気に育ってくれなくなったという声をよく聞きます。

せっかく芝生を植えたのに、1年しか綺麗な芝生を楽しめないということで、すごく残念な気分になってしまいますね。

芝生が元気に育ってくれない原因として、水不足、肥料不足、水はけ、通気性、日当たり、病気、害虫など様々な理由が考えられますが、2年目や3年目になって、徐々に元気がなくなってきた場合は、芝生の床土が植えた時と比べて「固く」なってしまったことが原因であることが多いです。

このページでは、芝生を植えてから2年目、3年目になって、徐々に密度が薄くなったり剥げてきた場合の、考えられる原因とその対象方法についてご紹介しています。

心当たりがある方は、このページを参考にしていただき、対処方法を試してみてください。すぐに復活は難しいかもしれませんが、対処方法をコツコツと続けることで、剥げた芝生が復活できる可能性があります。

芝生が元気に育たない最も多い原因

固くなった床土が芝生の成長を妨げます

芝生は柔らかくて通気性や排水性の良い土壌を好みます。たとえ、植えたばかりの芝生の床土は柔らかくても、年月が経つと床が固くなり、通気性、排水性が徐々に悪くなっていきます。また、床が固くなってしまうことで、芝生の根の成長を妨げることにもなります。

このような状態になると、芝生が密度を上げるための匍匐茎が成長しなくなり、密度が薄くなったり、剥げたような状態になってしまうのです。

ではなぜ芝生を植えたときには柔らかかった床が、月日が経つことで固くなるのでしょうか?

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床土が固くなる原因と対策方法

床土が固くなってしまう原因は、主に下記の3つの原因が考えられます。

  1. 芝生を植えるときに、床土作りをしっかりとしなかった
  2. 通路などの人がよく歩く場所に芝生を植えてしまった
  3. 定期的なエアレーションやコアリング作業をしていなかった

それでは、それぞれの原因とその対処方法を紹介していきます。

1. 床土作りをしっかりとしなかった

芝生はただ土の上に置いただけでは十分に育ちません。

上記でも説明したように、芝生は砂のような「柔らかくて通気性水はけの良い土壌」を好みます。芝生を植える時に、芝生が好む床土をしっかりと作らなかった場合は、人に踏まれたり、水の浸食作用で、すぐに床土が固くなってしまいます。

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2. 土を十分に耕さないで芝生を植えてしまった

土を十分に耕さないで、その上に芝生を植えた場合は、2年目は元気に育たない可能性が大きくなります。1年目は切り芝に付いていた土で成長するかもしれませんが、その下の床土が固くては、床土の部分に十分に根を伸ばすことが出来ないので、芝生の根の成長が止まってしまいます。

3. 粘土質の土を耕して芝生を植えてしまった

住宅造成地の土は粘土質であることが多く、たとえ十分に耕してから植えたとしても時間が経てば元の固い土に戻ってしまいます。粘土質の土の場合は、芝生を植える前に砂やピートモスなどを土に十分に混ぜて、排水性の良い固まらない床土になるように土壌改良をしておく必要があります。

対策方法

コアリング作業で少しづつ土壌改良をしましょう

残念ながら芝生を植えてからでは、一度すべての芝生を剥がしてしまう以外に、芝生の床土を耕したり、土壌改良をすることが出来ません。そこで現実的な方法として「コアリング作業」という方法を使って、固くなった床土を抜き出して、柔らかくて新しい土や砂を入れる方法があります。

コアリング作業とはローンパンチという専用の道具を使って芝生の下の床土の一部を抜き取って、空いた穴に新しい土を入れる、芝生の更新作業の一つです。

コアリングとエアレーションの効果の違い

コアリング:古い床土を取り出し、新しいを土を入れる
エアレーション:芝生に穴を開けて部分的に耕す

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新しい土を入れる時には、芝生用の目砂やピートモスを土に混ぜていれると良いでしょう。コアリング作業は一度にすべての床土を入れ替えることができないので、毎年少しずつ土を入れ替えて、何年も欠けて床土を改良してく必要があります。

ポイント

エアレーション作業は、粘土質の床土を一時的に柔らかくするだけで、根本的な解決にはならないので、土を入れ替えることができるコアリング作業が効果的です。

通路などの人がよく歩く場所に芝生を植えてしまった

通路には芝生を植えないことが基本です

当たり前ですが、人が芝生を踏むことによって床土は徐々に固まっていきます。庭の真ん中や壁際などは十分に芝生が育っていても、人が日常的に出入りするような通路となる場所では、床土がすぐに固まってしまいます。そもそも芝生がすぐに擦り切れれしまうので、芝生がすぐに剥げてしまうでしょう。

土壌改良のすすめ

砂やピートモスは踏まれても固まらず、柔らかさと通気性を維持します。芝生を植える時に、土に砂やピートモスなどを混ぜて十分に床土づくりをしておけば、子供が芝生の上を歩く程度では、芝生の床土はそんなに固くなりませんので、できるだけ土壌改良をしてください。

対策方法

芝生を植えないか、踏み石や飛び石を設置しましょう

通路になる部分には芝生を植えないことが最善の策です。いくら土壌改良をしても、人の踏み圧によって芝生が擦り切れてしまうので、芝生が育つ可能性は少ないでしょう。

どうしても通路になる部分に芝生を植えたい場合は、踏み石や飛び石などをおいて、芝生を踏まないようにすれば良いでしょう。踏み石や飛び石は、芝刈りなどの手入れでは少し面倒になりますが、庭のデザイン的なアクセントにもなります。

定期的なエアレーションやコアリング作業をしていなかった

定期的に更新作業をしないと床土が固くなります

芝生を長く育てていると、床土が固くなってしまう現象は避けては通れません。そこで、芝生の更新作業と呼ばれる「エアレーション」や「コアリング」で、定期的に床土を柔らかくする必要があります。

エアレーションやコアリング作業は、少しずつではありますが、芝生の下の床土を耕したり、柔かい土に入れ替えたりできる、芝生独特のメンテナンス方法です。この作業を怠っているといずれ床土は固くなってしまい、芝生が元気に育たなくなります。

対策方法

エアレーションやコアリングは毎年定期的に行いましょう

高麗芝などの暖地型芝生の場合は、春の更新作業の一環として「サッチング作業」と「エアレーション」や「コアリング作業」を一緒にするのが効果的です。すぐに効果が現れるわけではありませんが、長期的にみると必ず良い結果として現れますので、欠かさないようにしましょう。

↓芝生の更新作業については、下記のページで詳しく紹介しています。

まとめ

最後に、このページで紹介したように芝生が元気に育たない場合は、土の固さが原因で起こることが大半です。

芝生を元気に育てるのためには、芝生が好む、柔らかくて通気性の良い土壌づくりにすることが必要です。そのためには、植える時だけではなく、植えてからも定期的なメンテナンスを行い、密度のある綺麗な芝生をいつまでも維持していきましょう。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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