病原菌名:Sclerotinia homoeocarpa
発生芝種:日本芝 / 暖地型西洋芝 / 寒地型西洋芝
別名:ダラースポット
ダラースポット病の症状と特徴
ダラースポット病は、日本芝にも西洋芝にも発生する病気で、主に夏に発生します。
窪んだ円形状のパッチができ、初期は緑がまだらになり赤茶色に変色、進行すると地下部まで侵され、土が剝き出しの状態になります。
ダラースポット病の菌は、芝刈り機に付着して拡散するので注意しましょう。
ダラースポット病の発生時期
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
– | – | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | – | – |
◎よく発生 ○発生
ダラースポット病の対策と予防方法
ダラースポット病は、窒素が少ない土壌で発生しやすいので、適切な肥料管理を心がけます。
また、芝刈り機などによって拡散するので注意が必要です。
- 夜間の散水を避け、早朝に散水する
- 窒素が少ないならないように肥料管理をする
- 芝刈りの回数を増やす
- 殺菌剤を予防的に散布する
あわせて読みたい
芝生の水やり
芝刈りの方法と回数<初心者向け>
芝生用肥料の種類と回数の目安
ダラースポット病に効果のある殺菌剤
ダラースポット病に効果のある殺菌剤としては、ベンレート水和剤があります。
その他にも多くの殺菌剤が使用できますが、発生頻度が多い場合は耐性を避けるためにローテーションで使用します。
殺菌剤を使うときの注意点
殺菌剤はローテーションして使用するのがポイント
芝生が病気になってしまったら、早めの殺菌作業と、これから病気にならないための予防の為の殺菌作業が必要となることです。
また、同じ殺菌剤を連続して使用すると、殺菌剤に対して耐性は付いてしまうため、殺菌剤の種類をローテーションすることがポイントとなります。
※殺菌剤を使用する際には、商品の説明文をよく読んで間違った使用をしないように注意してください。
まとめ
最後に、このページでは「ダラースポット病」について詳しく紹介しました。
芝生を長い間育てていると、かなりの確率で病気が発生します。病気になっていると気づかずに、手入れ方法が間違っていたと勘違いしてしまうこともよくありがちです。
芝生の病気は、早期発見・早期対策がポイントとなりますので、まずは病気の症状を理解しておき、早めに気付けるように心がけましょう。
参考記事
芝生の病気と予防・対処方法
ラージパッチ病【芝生の病気】
ブラウンバッチ病【芝生の病気】
春はげ症【芝生の病気】
象の足跡【芝生の病気】
赤焼病【芝生の病気】
雪腐病【芝生の病気】
さび病【芝生の病気】
カーブラリア葉枯病【芝生の病気】
ダラースポット病【芝生の病気】
フェアリーリング病【芝生の病気】
↓芝生の病気と予防・対処方法については下記ページもご覧ください。