芝生の購入方法は、ホームセンターでの購入とネットショップでの購入があります。
違いを理解して選び方を考えて見ましょう。
DIYで芝生を植える場合は、自分で芝生を調達しないといけません。
造園業者に芝庭づくりを依頼する場合は、芝生の準備から施工まで完全にお任せできますが、DIYで芝生を植える場合は全てを自分でやらないといけないのです。でもそういう所を考えるのもDIYの楽しみであったりします。
芝生を購入する場合の選択肢としては、ホームセンターや園芸店といったいわゆるリアル店舗で購入してくるか、ネットショップの通販を利用する方法があります。
芝生愛好家の皆さんがどのように芝生を調達しているかというと、芝生を積んで運べるようなミニバンや軽トラックなどの自動車を所有している人は、
ホームセンターや園芸店の店頭で購入してくることが多いと思います。
また、西洋芝やトヨタのTM9を植えたい人(芝生の品種にこだわりたい人)は、インターネットの通販で購入することが多いのではないでしょうか。
このページでは芝生の購入方法と、それぞれの購入方法のメリット、デメリットを紹介しますので、自分のDIYスタイルに合わせて購入方法を決めてください。
参考記事
芝生の価格はどれくらいか、ホームセンターとネットショップを調べてみた
ホームセンターで芝生を購入する場合
まずはホームセンターや園芸店で芝生を購入する場合のメリット、デメリットを考えてみましょう。
ホームセンターで購入する場合のメリット
買ってすぐに植えられるので、鮮度が落ちた芝生を植えるリスクがなくなります。
ホームセンターで芝生を購入する最大のメリットは、芝生を植える日に購入出来ることだと思います。
なぜかというと、芝生は買って来てすぐに植えられるのではなく、まずは床土を作ってから、その上に切芝を置いて植える必要があります。つまり、床土つくりが完成してから芝生を購入する必要があるのです。
でも、床土つくりは結構手間がかかる作業で、庭の条件によっては作業に数日かかる場合があります。ネット通販で購入する場合は、床土作りの完成に合わせて芝生を購入する必要があるのですが、雨や急な予定、思っていたより作業が進まないなどによって、床土の完成前に芝生が届いてしまうことになってしまいます。
そういった場合でも、ホームセンターで購入すれば、床土つくりが完成してから芝生を植える日に芝生を購入すればいいので、芝生を植える日のスケジュールが調整しやすいのです。
芝生を植える作業(張り芝)自体は簡単な作業なので、朝、ホームセンターが開店してから芝生を購入して、昼から芝生を植えるといったスケジュールで動くことができます。
特に、芝生の床土つくりなどの屋外DIYは天候に左右されやすく、ホームセンターを利用するほうがスケジュール管理がしやすくなります。
ホームセンターで購入する場合のデメリット
売れ筋の商品しか販売していないので、芝生の種類にこだわりたい人には不向き。
では次に、芝生をホームセンターで購入する場合のデメリットを考えてみましょう。
芝生にはたくさんの種類があります。でもホームセンターで販売されている芝生は、一般的に高麗芝や姫高麗芝がほとんどです。西洋芝の切り芝が売られていることはまずありませんよね。日本では高麗芝の人気が高いので、販売する側の都合を考えれば、高麗芝や姫高麗芝しか販売されていないことは十分に理解できます。
植える芝生にこだわりがない人は、高麗芝をホームセンターで購入してもデメリットにはなりませんが、西洋芝など植える芝生にこだわりがある方、多くの芝生の種類から選びたい人は、ネット通販で芝生を購入することになります。
天然の芝生は出荷されてから徐々に鮮度が落ちていく
それともう一つ、切り芝の鮮度の問題があります。
ホームセンターで売られている芝生は、店舗に入荷してから数週間売れ残っていることがあります(在庫の芝生です)。流通センターなどを経由してお店に届く場合は、芝生の収穫から日が経過していることも考えられます(予想ですが)。
店舗側が、在庫商品に毎日水をかけて枯れないように管理をしていたとしても、収穫されて時間がたった切り芝は、鮮度が悪くなってしまうので避けたいところです。
なるべく鮮度の高い切り芝を選んで購入しよう
ホームセンターでは、37cm×30cmの切り芝10枚ほどが1束で販売されています。切り芝1枚1枚を選んで購入できないので、なるべく鮮度の高い芝生が含まれている束を選ぶしか方法はありません。
中には完全に枯れてしまって使い物にならない切り芝が含まれている束もあるので、必要な芝生の枚数より少し余分に購入しておいて、使えそうにない切り芝は捨ててしまうといった割り切りも必要だと思います。
ネットショップで芝生を購入する
最近は、インターネットの通販で芝生を購入する人も増えてきました。Amazonや楽天市場などでも、多くの専門ショップが芝生を販売しています。では、インターネットの通販で芝生を購入する場合を考えてみましょう。
ネット通販で芝生を注文するメリット
ネット通販なら、自分の好みに合った芝生の種類が選べる。
ネット通販芝生を購入する最大のメリットは、やはり、多くの芝生の種類の中から選べるということでしょう。ホームセンターであれば高麗芝・姫高麗芝ぐらいの選択肢しか無かったのが、ネットの専門ショップであれば、日本芝、西洋芝の多くの種類の中から好みの芝生を選んで購入することができます。
通常、マット芝と呼ばれる370mm×300mm位の大きさでカットされている切り芝も、ネット通販であれば、ロール状になった切り芝や、品種によってはポット苗で購入することも可能です。
ネット購入できる芝生種類の一例
種類 | 販売形式 |
---|---|
高麗芝(コウライ芝) | 束/ロール巻 |
姫高麗芝(ヒメコウライ芝) | 束/ロール巻 |
野芝 | 束/ロール巻 |
TM9 | 束 |
ティフトン芝 | 束/ポット苗/ロール巻 |
バミューダグラス | 種 |
ケンタッキーブルーグラス | 種 |
ライグラス | 種 |
ベントグラス | 種 |
またネット通販の場合は、芝生の産地から直接発送しているショップが多いです。いわゆる産地直送ってやつですね。
天然の芝生は、畑から収穫されると徐々に鮮度が落ちてくるので、なるべく鮮度が高い芝生が届くように、生産地からの産地直送ショップから購入すると良いでしょう。もちろん、おすすめ商品やショップのレビューなども参考にすると良いと思います。
ネットショップで芝生を注文するデメリット
送料が必要となるので、芝生の初期費用が高くなる。
ホームセンターで芝生を購入する場合は、自宅まで自分で芝生を運ぶことになりますが、ネット通販で芝生を購入した場合は、運送会社は自宅まで芝生を運んでくれます。
この場合、あたり前ですが配送料は購入者か店舗が負担しないといけません。そして、ネット通販で販売されている切り芝は運送料必要な分、割高になっていることになります。
ホームセンターで購入する場合に比べて、芝生の購入費用が高くなるのが問題になってきます。特に、芝生の面積が広い場合は、その分費用も高くなってしまう傾向になりがちです。
芝生が届いてから植えるまでのタイムラグが発生する可能性
お届け日指定の対応ができるショップを選べるかがポイント
芝生は、収穫されてから植えるまでの鮮度が重要です。鮮度が落ちた切り芝は、植えても新芽が出てこない可能性が高くなるからです。そこで、芝生が届いてから植えるまでの配送が問題となってきます。
そもそも、ネット通販のお店の中には、お届け日(出荷日)が選べないお店もありますし、雨の日は芝生の収穫と出荷が出来なかったりといった理由で、思っていた日に切り芝が届かないこともあります。また、思った以上に床土作りに苦戦して、芝生が届いても床土が完成していないことがあります。
このように、床土作りの進行具合を予想して、お届け日指定で芝生を注文しても、様々な理由で、芝生が届いてから植えるまでの配送にタイムラグが起こる可能性があります。
平日に芝生が届いても施工できないじゃん問題
ネット通販のお店の注意書きを読むと、
- 鮮度と品質を大切にしているためお届け日の施工作業が前提
- 切り芝はダンボール箱に入って届く
- ダンボール箱に入れたまま放置すると極端に品質低下する
- 直ぐに植えられない場合は、日陰で広げ水をかけて保管が必要
などと、ハードルの高い注意文が書かれています。中には、配送日時指定をお受けできません!などの注意文が書かれているお店も。
理由は「品質劣化を防ぐため取り置き養生をしないため」とのことですが、「お届け日が指定できない」「届いたその日に施工しなければいけない」「施工できない場合は水をかけて保管しなければいけない」など、平日は仕事のサラリーマンにとっては、物凄くハードルが高い。届いたその日に、ダンボール箱から出して水をかけるなんて出来る人はいるのか?と思ってします。
このように、ネット通販で芝生を購入する場合は芝生のお届け日と、床土作りの完成日をうまく調整しないと行けないのに、お届け日が不確定なことが大きなデメリットと言えるでしょう。
全ての店舗がお届け日指定出来ない訳ではないので、できるだけ、お届け日が出来る店舗で購入することがポイントとなります。
ホームセンターとネットショップでの芝生の価格差
お店で買うか、ネット通販で買うかで芝生の価格が違ってくる
芝生の購入価格は、ホームセンターなどのお店で買うか、ネット通販で買うかで変わってきます。一般的には、ホームセンターの方が安く購入でき、ネット通販がやや高く販売されています。その違いは何なのでしょう?
ホームセンターや園芸店の芝生価格
送料が不要なのでネット通販よりも安く購入できる
例えばホームセンターで売られている高麗芝は、だいたい一束(370mm×300mm×1平米分)600円前後で売られています。もちろんお店によって価格は異なります。
ホームセンターから自宅までは自分で芝生を運ぶことになるので、ネット通販とちがい送料が不要となるので、その分安く芝生を購入することが出来ます。お店によっては無料で軽トラックを貸し出してくれるサービスを提供しているので利用しても良いでしょう。
芝生は切り芝・ロール芝・種の形で販売されていますが、ホームセンターでは切り芝の販売がメインとなっています。なお、一年中芝生を購入できる訳ではなく、芝生を植えるシーズン(3月〜6月)が販売時期となっています。
ネット通販の芝生価格
ネット通販は、お店によって販売形態や価格がことなるので、十分に調べてから購入しましょう。
ネット通販の場合は、切り芝、ロール芝、ポット苗など、様々な形態で芝生が販売されています。ホームセンターは一束(37cm×30cmの切り芝10枚)での販売が主流なので、価格を比べやすいのですが、ネット通販の場合は形状によって施工面積もことなり、それを考慮して価格を検討します。
また、芝生の種類によっても価格は異なります。高麗芝などの流通量が多種類は低価格に設定されていますが、西洋芝やTM9などの品質が高い種類は比較的高めの価格設定となています・
このように、ネット通販の場合は価格設定が幅広いので、○平米でいくらか?という考え方で価格を判断することがポイントです。
鳥取方式で植える、ポット苗の場合は、全面の芝生が完成するまで日数が必要なので、切り芝やロール芝に比べて必要な苗が少なくてすみ、その分安く芝生を購入することができます。
「送料込み」なのか「送料別」なのかを確認する
ネット通販で芝生を購入する場合は、芝生の料金に加えて、送料が必要となってきます。(北海道・沖縄・離島地域の場合はさらに送料が高くなります)
送料無料のお店もありますが、実施は、送料を店舗が負担しているのではなく、商品に送料を含んでいる価格設定をしている場合が多いです。見かけは送料無料でお得な印象を受けますが、実際は送料分を支払っているという仕組みですね。
そのため、いくら送料無料の商品であってもホームセンターよりも高くなってしまうのです。
それともう一つ、送料無料のお店で購入することが、必ずしも安く購入できるとは限りません。送料を別途支払う必要があっても、〇○円以上は送料無料としている場合もあるので、あくまでも総額で判断した方が良いでしょう。
芝生の購入についてのポイント
予算と芝生へのこだわりによって、購入先を決めましょう。
最後に、芝生の購入方法をまとめると、予算を抑えたい人、芝生にこだわりがない人はホームセンターで購入、芝生の種類にこだわりがある人はネット通販で購入となります。
ホームセンターでの購入をおすすめ出来る人
- 芝生の購入費用を安く抑えたい
- 高麗芝や姫高麗芝を植えようとしている
- クルマを所有しており自分で芝生を運べる
ホームセンターで購入する場合は、費用も安く抑えられますし、芝生を貼りたいタイミングで購入することができます。
購入時には、新芽が多く出ているような切り芝を含んでいる束を選びます。完全に枯れているような切り芝が多く含まれている場合は購入を控えましょう。店頭で、芝生の束をじっくりと選ぶ図々しさも必要となりまます。
芝生を運べる自動車を持っていいない方は、軽トラックの無料貸し出しサービスを利用できないか、お店に質問してみましょう。
ネット通販での購入をおすすめ出来る人
- 芝生の種類にこだわりたい
- 芝生の施行予定を調節しやすい
- 芝生の購入予算に余裕がある
植えたい芝生の種類にこだわりのある方は、ネット通販で購入してみましょう。楽天やAmazonなどのポイントが付く大手会社を利用するのがおすすめです。今ならキャッシュレスでポイント還元という実質的に割引しているのと同じショップがあるので、ネットショップでの購入のハードルが低い時期と言えるでしょう。
ネット通販で購入する場合は、なるべく出荷の条件が良いお店を選んで購入してください。また、天候による出荷の遅延、交通事情による到着の遅延の可能性もあるので、連休の少し前などに芝生が到着するようにして、少し位いスケジュールが狂っても対応できる予定で進めましょう。
↓芝生が購入できるショップをピックアップ