日本の気候に適した高麗芝は、手入れも簡単。
高麗芝の成長期は4月〜9月となっており、手入れもこの時期を中心に行います。高麗芝が最も成長する7月〜8月が、最も手入れの回数が増える時期です。
休眠期にあたる10月〜3月は、ほとんど手入れをする必要はありません。
高麗芝はもともと日本に自生している芝生の種類なので、日本の暑さや湿気にも強く、乾燥や病気に強いことで、他の種類と比べて、手入れの負担も少なくて済みます。また、葉が硬い為に踏まれることにも強くて、擦り切れなどの補修も少なくて済みます。
このページでは、高麗芝の手入れ方法と注意点を紹介していますので、参考にしてください。
高麗芝の水やり
高麗芝は、水やりの回数が少なくても良い芝生の種類。
芝生が乾燥すると、やがて枯れてしまうので、乾燥させないように定期的な水やりが必要です。特に夏の猛暑日が続くようであれば、水不足で芝生が枯れやすくなるので、乾燥させないように注意してください。
西洋芝は乾燥に弱く、乾燥させない為に頻繁な水やりが必要となりますが、乾燥に強い高麗芝の場合は、西洋芝に比べて水やりの回数が少なくても、枯れることなく育てる事ができます。
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高麗芝の芝刈り
高麗芝の刈高は、1〜2cmほどが最適。
芝生は定期的に短く刈り込まないと、伸び放題のただの雑草となってしまいます。伸びた芝生は通気性が悪くなり、病気になりやすいので、常に短い状態の芝高が理想的です。
高麗芝は、西洋芝よりも芝刈りの回数が少なくて済みます。西洋芝よりも成長のスピードが遅いためです。高麗芝の刈高は、1〜2cmほどが良いとされており、3〜4cmに伸びたら芝刈りをしてください。
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高麗芝の肥料
窒素・リン酸・カリウム主成分となった芝生用の肥料。
人の手によって植えられた芝生は、自然に生えている芝生と違って自然の栄養分が不足するので、定期的な施肥で栄養分を与える必要があります。
高麗芝の場合は、成長を始める少し前の3月下旬に、シーズン初めの肥料を与えます。シーズン中は、西洋芝よりも肥料の回数が少なくて済みますが、芝生の状態に合わせて肥料を与えてください。
高麗芝に与える肥料は、窒素・リン酸・カリウム(N・P・K)が主成分となった芝生用の肥料を使用してください。
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高麗芝の病害虫対策
高麗芝は、比較的病気に強い芝生です。
一見、病気の見えるような状態でも、実際には水不足、薬害、床土が悪いなどの「適切な手入れ」が原因がほとんどで、芝生を適切に管理をしていれば、病気になる可能性は少ないと思います。
高麗芝の代表的な病気
高麗芝の代表的な病気には「さび病」と「春はげ病」があります。
「さび病」は肥料不足によって、初夏や秋口に発生しすい病気です。「春はげ病」は春に発生しやすく、新芽が出ずに芝生が剥げたよう症状が発生します。
代表的な害虫
高麗芝の代表的な害虫は、シバツトガ、スイジキリヨトウ、コガネムシ類です。
害虫は通気性が悪く、湿気の溜まりやすい状態で発生しやすので、サッチングや芝刈りなどを適切に行っていれば、予防することができます。
高麗芝の冬枯れ
高麗芝は、冬になると茶色く枯れてしまいます。
高麗芝は、冬になると茶色く枯れてしまいます。(これを芝生の冬枯れと呼びます)これは、高麗芝の生育気温が24℃〜30℃の為、10月から3月は高麗芝が休眠期に入ってしまうためです。
茶色く枯れてしまっても心配する必要がありません。春になって暖かくなってくれば、再び成長期に入り新芽が出てくることで、綺麗な緑の芝生が復活します。