この記事の概要
芝生を植える方法、1.整地作業、2.床土つくり、3.芝張り作業を解説しているページです。芝生を植える際に最も重要な「植える時期」や、暗渠排水、一年中芝生を楽しめるオーバーシード、芝生の補植、費用をかけずに芝生を植える方法について紹介しています。
芝生を植える時のポイントは土壌づくり。
DIYで芝生を張る(植える)場合のポイントは芝生の土壌作りです。芝生が元気に育つには、水はけの良い土の層の上に床土を作る必要がありますが、現在の庭がどのような土壌になっているかで、床土つくりの大変さが変わってきます。
小石などが混ざった土壌であれば、事前に小石を取り除く必要があります。また、粘土質で水はけの悪い土壌であれば、土壌改良剤を混ぜたり暗渠排水を設置するなどして、水はけを良くしておく必要があります。
床土の仕上がりで、後々の芝生の成長に大きく差が出ます。
芝生は、床土をどれだけしっかり作るかで、後々の成長に大きく差が出てきます。芝生は他の植物と違い、一度植えてしまうと床土を作り直すことは出来ないので、芝生を植える前に、床土をしっかりと作ってから芝生を植えるようにしましょう。
土壌さえしっかりと作ってしまえば、実際に芝生を植える作業は、置いて並べるだけの簡単な作業となります。
このページでは、DIYで芝生(高麗芝)を植える手順と方法を説明していますので、芝生を植える前にぜひ参考にしてください。
暖地型芝生は3月〜5月が芝張りに適しています。
高麗芝などの暖地型芝生を植える場合は、3月〜5月が最適な時期となります。
暖地型芝生の成長が活発になる時期に植えることで、床土への根付きが良くなり、芝生が仕上がるまでの期間が短くなります。また、芝生を植えてから根付くまでの時期は、十分な水やりの必要がありますが、6月に入って梅雨になることで、水やりの手間も省くことができます。
夏に芝生を植えることは、あまりおすすめ出来ません。もし夏に芝生を植える場合は、暑さによる乾燥に注意して十分な水やりを行う必要があります。
芝生の床土は、砂質が多くて水はけの良い土が最適です。
芝生の床土は最低でも15cmほどの深さが必要です。まずは土を15cmほど耕してから小石や雑草の根を取り除きます。
芝生の床土は砂質が多くて水はけの良い土が最適です。もし現在の土が粘土質であれば、粘土質の土を一度取り除いてから新たに砂壌土を入れる必要があります。砂壌土はホームセンターや園芸店などで販売されている、芝生の床土を購入する方法が手軽で簡単です。
↓芝生の床土つくりについて、詳しくは下記ページをご覧ください。
土壌の酸度(PH値)は気にする必要はありません。
芝生が育つのに最適な土壌の酸度(PH値)は、弱酸性〜中性です。日本の土壌のほとんどは酸性から弱酸性のため、芝生を植える時にあまり酸度(PH値)を気にする必要はないと思いますが、どうしても気になる場合はPHメーターを使って酸度(PH値)を測ることができます。
測った結果、土壌の酸性が強い場合は、石灰などを混ぜることで中性に調整することができます。
芝張りは、切り芝を並べるだけの簡単な作業。
高麗芝の場合はマット状の切り芝を並べて芝生を植えます。切り芝はホームセンターや園芸店で購入することが一般的ですが、最近ではインターネットでもマット芝を購入することが出来ます。
芝生を並べる作業は、ただ置いて並べるだけなので簡単な作業です。水糸などを張ってガイドにすることで真っ直ぐに並べることが出来ます。
↓芝張り作業について、詳しくは下記ページをご覧ください。
芝生を並べ終わったら、目土を芝生にかけて、デッキブラシなどで芝生に擦り込みます。目地にも目土を隙間なく入れます。目土入れは芝生の根付きに大きく影響しますので、必ず目土入れをしましょう。
目土入れが終わったら、たっぷりと散水して芝張りは完了です。
土壌の水はけを改善できる暗渠排水。
芝生を植える土壌が粘土質の場合は、水はけが悪くなり芝生の成長によくありません。
水はけを改善するために土壌改良剤などを混ぜる方法もありますが、暗渠排水を設置するのが最も確実な方法です。
暗渠排水は、地面の中に透水パイプという水の流れる管を通して、地中の水の流れをよくする方法です。パイプを土の中に埋めるために労力は必要となりますが、DIYでも施工することが可能です。
我が家は、山を切り開いて造成された住宅地に建っています。
裏庭は、15cmほどの山砂の下に、粘土質の層がある状態なので、雨が降っても地中に水が染み込まず、水はけがとても悪い庭となっていました。そこで、思い切って芝生を植える前に暗渠排水を施工しました。
粘土質の土は固いために、パイプを設置するための溝を掘るための労力が必要でしたが、DIYでも十分にできる作業内容でした。
一年中緑の芝生を楽しめるウィンターオーバーシード。
関東から西に地域で主流となっている暖地型芝生は、冬には枯れて茶色くなってしまうため、一年中、緑の芝生を楽しむ事ができません。
そこで、秋に暖地型芝生の上から寒地型芝生の種を撒くことで、冬は寒地型芝生を楽しみ、春になったら再び暖地型芝生に切り替え、一年中緑の芝生を楽しむことができます。
高麗芝や姫高麗芝は、寒地型芝生の成長に負けてしまうことが多く、ウィンターオーバーシードには向いていないため、「ティフトン419 」や「バミューダグラス」などの成長力が強い西洋芝がおすすめです。
↓オーバーシードについては下記のページをご覧ください
芝生は部分的に植え直す事ができます。
芝生が部分的に枯れてしまった時に、枯れた芝生を剥がして植え直すことを芝生の補植といいます。
一度枯れてしまった芝生は、元に戻る可能性が少ないので、植え直した方が確実です。特に病気や害虫などが原因で枯れてしまった場合は、周囲の芝生への被害拡大を防ぐために、早めに補色をした方が良いでしょう。
補色には切り芝を使用します。ターフカッターで枯れた芝生に切れ目を入れてから剥がします。そして剥がした部分に切り芝を置いて目土を入れます。最後にたっぷりと散水して補植を終了します。
費用をかけずに芝生を植える方法。
低コストで芝生を植えるためには「まき芝」という植え方をします。
まき芝は、ホームセンターや園芸店で購入してきたマット状の切り芝を「ほぐして」から、土に混ぜて植える方法です。完全な芝生になるにはそれなりの時間が必要となりますが、低コストで芝生をつくる事ができる植え方です。
↓芝生の植え方については下記のサイトで詳しく紹介されています。