椿油粕または芝生用殺虫剤を散布することで、ミミズを駆除できます。
庭の芝生に小さい土の山がたくさんあります。前は少しだけだったのに、最近は数え切れないくらいに発生していて、なんだか気持ち悪いです。
近所の人が、ミミズの糞塚だと教えてくれ、そのままでも問題ないと言われました。しかし、芝生の見栄えも悪くなるし、何より子供が気持ち悪るがるので、ミミズを駆除する方法を教えて下さい。
芝生にとってミミズは良くない?
ミミズは芝生に対して直接害を与えることはありません。それよりも、土を耕してくれるので、芝生にとっても良いという人もいます。実際、畑ではミミズは益虫と認識されています。
でも観賞用の芝生にとっては、糞塚で芝生の見栄えを悪くしてしまうので害虫扱いにされています。芝刈り機の刃にも悪い影響を与えます。ラージパッチの原因になるともいわれています。
モグラはミミズを好んで食べるので、モグラを呼び寄せてしまう可能性があるよ。
芝生に発生するミミズの退治方法
糞塚の発生を無くす為には、ミミズを駆除する必要があります。駆除する方法は2通りあります。駆除する時期としては、ミミズは春から梅雨明けまでと9~10月に多く発生します。3月~4月にかけては小さなミミズがたくさんいるので、小さいうちに駆除してしまうことをおすすめします。
椿油粕(つばきあぶらかす)を撒く
まずは、椿油粕(つばきあぶらかす)を使ってミミズを地表に追い出す方法です。芝生の葉の隙間に入りやすい顆粒タイプを選んでください。
椿油粕にはサポニンという成分が含まれています。サポニンには、天然の石鹸成分が含まれており、この成分はミミズが嫌うので、ミミズが地表に逃げ出してきます。※ミミズの「ぬめり」を石鹸成分が落としてしまうらしいです。逃げ出したミミズは、箸で一匹一匹捕まえるか、太陽光で干からびて死んでしまうのを待ちます。
椿油粕の使用方法は
- 椿油粕を1㎡あたり50~100gを目処に均一に散布
- たっぷりと水を散布する
- 5分ぐらいでミミズが地表に逃げ出してくる
- 逃げ出してきたミミズを捕獲するまたは太陽光で干からびる
殺さずに捕まえる場合は、畑や家庭菜園などでミミズを再利用しても良いかも。
芝生用の殺虫剤を散布する
生きたミミズを見たくない人や、椿油粕で効果がない場合は、芝生用の殺虫剤を使用します。殺虫剤は土の中でミミズを駆除してしまうので、生きたミミズを見る必要もないし、手軽で確実な方法です。
芝生用の殺虫剤はホームセンターで購入することができます。使い方は水で薄めてジョウロなどで散布する場合がほとんどです。詳しい方法は商品ごとに違うので取り扱い説明書をみてください。
芝太郎のおすすめは芝生用殺虫剤 フルスウィングです。コガネムシからシバツトガまで、長く安定した効果が続きます。
ミミズの糞塚に似ているものに、アリ塚があります。アリ塚は蟻が巣を作る時に出来る土の盛り上がりで、遠目には、ミミズの糞塚とよく似ています。粒が大きいのがミミズの糞塚で、粒が小さいのがアリ塚です。近くで見ればすぐに見分けがつきます。
芝生に発生するミミズに関しては、下記のページでも詳しく紹介しています。