ドクダミ – 芝生に生える雑草

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ドクダミ(学名:Houttuynia cordata)は、芝生や庭などに広がりやすい多年生の雑草です。その独特の臭気と繁殖力の強さから、芝生管理において厄介な存在ですが、一方で薬用植物としての利用価値もあります。以下に、ドクダミの特徴や芝生 […]

芝生に生える雑草図鑑
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ドクダミ(学名:Houttuynia cordata)は、芝生や庭などに広がりやすい多年生の雑草です。その独特の臭気と繁殖力の強さから、芝生管理において厄介な存在ですが、一方で薬用植物としての利用価値もあります。以下に、ドクダミの特徴や芝生での影響、対処方法について詳しく説明します。


ドクダミの特徴

  1. 葉:
    • ハート型の葉を持ち、表面は滑らかで濃い緑色。
    • 特徴的な独特のにおいがあります。
  2. 花:
    • 春から夏(5~7月)にかけて、小さな穂状の花を咲かせ、その周囲に白い花弁状の苞(ほう)があります。
  3. 地下茎:
    • 地下に強力な根茎(地下茎)を張り巡らせて繁殖します。
    • 地下茎が残ると再生するため、駆除が難しい。
  4. 繁殖力:
    • 地下茎と種子の両方で繁殖が可能。
    • 特に湿った環境を好みますが、日陰や日なたを問わず育ちます。
  5. 分布:
    • 日本全国に分布しており、特に湿気の多い土壌でよく見られます。

芝生にドクダミが生える理由

  • 湿気を好む性質: 水はけの悪い芝生や湿った土壌に侵入しやすい。
  • 芝生の隙間: 芝生が薄い場所や弱った部分に地下茎が広がり、繁殖する。
  • 耐陰性が強い: 日陰にも適応するため、樹木の下などでもよく見られます。

ドクダミの駆除方法

  1. 手作業での除去:
    • 地下茎ごと取り除く: ドクダミは地下茎で繁殖するため、葉や茎だけでなく根を掘り取ることが重要です。
    • 根が深く広範囲に広がるため、スコップや雑草取りの道具を使って丁寧に掘り起こします。
  2. 芝生の健康管理:
    • 芝生を健康に育てることで、ドクダミの侵入を防ぎます。
    • 芝生を密生させる: ドクダミが侵入する隙間を減らすため、肥料や適切な刈り込みで芝生を密集させます。
  3. 除草剤の使用:
    • ドクダミは地下茎が強いため、専用の除草剤を使用するのが効果的です。
    • 非選択性除草剤(グリホサート系):
      • ドクダミを駆除できますが、芝生も枯れるため、スポット処理がおすすめです。
    • 選択性除草剤(広葉雑草専用):
      • 芝生を傷めずにドクダミを枯らすことができます。
    • 複数回の散布が必要な場合があります。
  4. 土壌の改善:
    • ドクダミは湿った環境で繁殖しやすいため、水はけを良くすることが予防につながります。
    • エアレーション(芝生の通気性を高める作業)や川砂を撒いて排水性を改善します。
  5. 日当たりを改善する:
    • ドクダミは日陰にも適応しますが、直射日光が多い環境では勢いが弱まります。
    • 樹木の剪定や障害物の撤去などで、芝生全体に日光が当たるようにすると効果的です。

ドクダミの活用方法

駆除が難しいドクダミですが、古くから薬草や食材として利用されてきました。

  • 薬用効果:
    • ドクダミは消炎作用や利尿作用を持つとされ、乾燥させてお茶(ドクダミ茶)として飲まれることが多いです。
  • 食用:
    • 若葉は天ぷらや和え物に使えることがあります(ただし風味が強いので好みが分かれます)。

ドクダミの注意点

  • 駆除のタイミング:
    • 地下茎が成長する前の春から初夏にかけて駆除するのが効果的です。
  • 根を残さない:
    • 地下茎の断片が残ると再び成長するため、掘り取り後の管理が重要です。

まとめ

ドクダミは地下茎による繁殖力が強く、湿気の多い芝生や薄い芝生の隙間に侵入しやすい厄介な雑草です。手作業での根こそぎ除去や、適切な除草剤の使用、芝生の健康管理を組み合わせることで効果的に駆除できます。また、ドクダミの活用方法を知ることで、無駄なく自然を利用する視点を持つこともできるでしょう。

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この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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