芝生の植え方を教えてください。家の庭に自分で芝生を植えたいです。

芝生選び、床土つくり（整地作業）、芝張りの順で芝生を植えます。

自宅の庭に芝生を植えようと考えています。芝生を植える場所は、新築時に業者に山砂という砂を敷いてもらいました。学校のグラウンドにあるような砂ですが、1cmほどの大きさの石も混じっています。芝生はネット通販はホームセンターで購入しようと考えています。

土の作り方や、購入する芝生の種類、植え方などを教えて下さい。

まずは芝生選びから

日本で芝生を育てる場合は、日本の高温多湿な気候に対応した、高麗芝がおすすめです。本州から九州にかけて最も多く植えられています。高麗芝は少しくらい手入れに失敗しても、回復力が強いので、すぐに復活してくれます。病気や害虫にも強いので、芝生の初心者にはおすすめの芝生です。

高麗芝は、ホームセンターでも手軽に購入することができます。高麗芝の仲間には姫高麗芝やTM9などの芝があります。

姫高麗芝は高麗芝よりも葉が細かくて柔らかいので、芝生の上で素足で歩きたい人におすすめです。

TM9は高麗芝を品種改良した芝生で、高麗芝にくらべて約半分の草丈なので、芝刈りの回数が少なくて済む、肥料の回数が少なくて住む、日当たりが多少悪くても成長するなどの特徴があります。

あわせて読みたい
TM9を植えてみよう – TM9は芝刈り回数が少なくてもOK。

芝生の購入方法

ここからは高麗芝、姫高麗芝などの芝生の苗を購入して植える場合について紹介します。

芝生の購入は、なるべく芝張りの直前が良いと思います。購入してから芝張りまでに日数があると、その間に芝生が弱ってしまう可能性があるからです。

ホームセンターや園芸店で購入する

高麗芝、姫高麗芝は、ホームセンターや園芸店で購入することが出来ます。発芽率が低い種類のため、種での販売は見かけません。数枚の苗がセットになって（これを1束と呼ぶ）売られています。購入する時はなるべく青々とした苗を選んでください。店頭で売られている芝生の苗は、入荷時期が古いと、枯れてしまっている苗が混じっていることがあるからです。

ネット通販で購入する

ネット通販で芝生を購入することも出来ます。ネット通販で購入するメリットは、産地直送で収穫からすぐに発送されることで、枯れる前の新鮮な芝生の苗が手に入ることです。ただし、ホームセンターで購入する場合と比べて、送料が必要な分、コスト的にはデメリットになります。

参考記事
芝生の選び方 – 失敗しない芝生の選び方と、全国の地域ごとに最適な種類を紹介

床土つくり（整地作業）は丁寧に

芝生は、床土をどれだけしっかり作るかで、後々の成長に大きく差が出てきます。

芝生の床土は最低でも15cmほどの深さが必要です。まずは土を15cmほど耕してから小石や雑草の根を取り除きます。その上に、芝生用の床土を3cmほどの厚さで敷いて、トンボやレーキなどで平らにします。

次に床土を踏み固めます。散水ノズルなどを使い全体に水をまくと、更に土を締めることができます。

芝生の床土作りについては、下記のページで詳しく紹介しています。一度芝生を植えてしまうと、芝生の下の土を改良するためには、芝生を全部剥がしてしまわないといけません。後々後悔しないためにも、できるだけ芝生の育ちやすい土壌を、植える前から作るように心がけてください。

楽しい芝張り作業

芝生の苗を並べることを芝張り作業といいます。芝張りにはいくつかの並べ方があります。

違いは、芝生購入にかかる費用と、芝生が完成するまでの時間の違いです。費用をかけた方がすぐに芝生が仕上がりますが、費用をかけないと、芝生が仕上がるまでに時間がかかります。

べた張り（全面張り・平張り）

切り芝を隙間なく並べる方法で、すぐに芝生を楽しめるが、費用がかかる張り方です。目地の部分が十字にならないように、半分ずつずらしてタイル状に並べます。他の並べ方にくらべて費用がかかるのがデメリットです。

目地張り

芝と芝の間を空けて張る（植える）、最も一般的な張り方（植え方）です。切り芝の間隔を3〜4cmほど開けて並べます、べた張りと同じように、半分ずつずらしてタイル状に並べるのがポイントです。べた張りに比べて、切り芝を購入する費用が3分の2程度で済むので、費用と仕上がりまでの時間がバランスの良い芝生の植え方です。

市松張り

市松張りとは、市松模様のように芝生を一つ飛ばしで並べる方法で、最も経済的な芝生の張り方です。切り芝の大きさの分を一つ飛ばしで並べることで、必要な切り芝の量がベタ貼りに比べて半分で済みます。

筋張り

グラウンドなどに芝生を植える場合に使用されます。市松張りと同様に、経済的に芝生を植える場合に使われる方法です。一般家庭の芝生を植える場合に使われることはありません。

十文字張り

切り芝の目地の部分が十字になるような並べ方を、十文字張りといいます。雨が降ると目地に沿って、雨水と一緒に目土が流れることになり、芝生が剥がれやすいのでダメな芝生の植え方です。

芝太郎が芝張り作業をした時の様子を下記のページで紹介しています。芝張り作業は、茶色の庭だったのが、一気に緑になるのでとても楽しい作業でした。

あわせて読みたい
芝生の植え方 – 芝生張り作業

ここでは、高麗芝などの芝生の苗を購入して植える場合について紹介しました。西洋芝などの種から植える場合は、床土つくりまではほぼ同じで良いと思いますが、芝張り作業の代わりに種を蒔く作業になります。