この記事の概要
このページでは温量指数による芝生の選び方、元気に育つ条件、初心者が育てやすい芝生の種類を解説しています。最も大切なのは気候にあった種類を選ぶこと。北海道、東北、東海 、 関東、近畿、中国、四国、九州、沖縄まで日本全国の地域にあった芝生の種類を紹介しています。
芝生は植える場所の地域に合わせて選びましょう。
芝生には多くの種類があるので、自宅の庭に芝生を植える時には、多くの種類の中から最適な芝生を選ぶ必要があります。
以前はホームセンターや園芸店で芝生を購入するのが一般的でしたが、近年はインターネットなどで日本芝・西洋芝を問わず、様々な種類を手に入れることができるようになったことで、間違った芝生を選んでしまう可能性も多くなりました。
間違った芝生の種類を選んでしまわないように、まずはお住まいの地域にあった種類を選ぶ。そして育てやすさ、葉の細かさ柔らかさ、密度などの自分の好みや、手入れが可能な頻度などを考慮して、植える芝生を選びましょう。
↓芝生の種類については下記ページで詳しく紹介しています。
温量指数を使って芝生を選んでみましょう。
日本の国土は南北に長く、地域によって育てるられる種類が異なってきます。間違った芝生の種類を選んでしまうと、芝生が元気に育たないばかりが、夏の暑さで枯れてしまったり、まったく育たなかったりします。
また、高地で気温が低い場所、雨が多い地域、湿気が溜まる蒸し暑い地域なども考慮する必要があります。
では、お住まいの地域に最適な芝生を、何を基準に選べば良いのでしょうか?
芝生の種類を選ぶ時には、温量指数という日本の気候を基準にした指数を参考にします。温量指数とは日本の気候を6つの植栽ゾーンに分けた指数で、植物の分布と深く関係する暖かさの指標です。
それでは、各ゾーンに含まれる地域と、適した芝生を見ていきましょう。
↓温量指数による芝生の選び方は、下記のページで詳しく紹介しています。
芝生は、多少条件が悪くても他の方法でカバーして育てることができます。
芝生を元気に育てるためには、様々な条件が必要となります。条件が悪い場所に芝生を植えると、芝生の密度が上がらない、夏の暑さに負けて枯れてしまう、病気になってしまうなどの結果になってしまいます。まずは芝生を植える場所の環境が、芝生に適しているかを確認してみましょう。
しかし、多少条件が悪くても他の方法でカバーする事ができます。
例えば「日当たりが悪い場所には日陰に強い種類の芝生を植える」「水はけが悪い土壌には暗渠排水を施す」「夏の暑さを乗り切るために頻繁に水やりをする」などの方法でカバーすることができ、芝生を元気に育てることも可能です。
回復力のある種類を選ぶとミスをカバーできます。
初心者が芝生を育てる場合、水不足、軸刈り、除草剤の使用ミス、土壌づくりなど、様々な失敗を経験することになるでしょう。しかし、多少のミスであれば、枯れや擦り切れからの回復力のある種類を選ぶことで、芝生を復活する事ができます。
日本で芝生を育てる場合は、日本の高温多湿な気候に対応した、回復力のある高麗芝がおすすめの種類といえるでしょう。
高麗芝は、もともと日本に自生しており、日本の夏や梅雨の多湿な環境にも耐えることができ、日陰にも強い、日本の気候に最も適している芝生の種類です。また一般的に、西洋芝に比べて病気にも強く、伸びるスピードが遅いので芝刈りの頻度も少なくてすみ、手入れもしやすい特徴を持っています。
そのため、日本では最もメジャーな芝生となっており、本州から九州にかけて最も多く植えられています。
詳しくはこちら
日本で一番育てやすい高麗芝
TM9(高麗芝)は手入れが楽な初心者向けの芝生
温量指数による植栽ゾーン:1〜2
ケンタッキーブルーグラス
寒地型の西洋芝が向いている気候です。寒地型西洋芝の中でもケンタッキーブルーグラスがおすすめの種類です。
気温が低いために、日本芝と暖地型西洋芝を、北海道~東北地方北部で育てることはできません。
詳しくはこちら
ケンタッキーブルーグラス類 – 世界で最も植えられている西洋芝
温量指数による植栽ゾーン:3
ケンタッキーブルーグラス / 野芝
どちらかといえば、寒地型の西洋芝が向いている気候です。寒地型西洋芝の中でもケンタッキーブルーグラスがおすすめの種類です。
日本芝の中では、耐寒性が強い野芝を育てる事ができますが、高麗芝は向いていません。
暖地型の西洋芝は育てる事ができません。
詳しくはこちら
ケンタッキーブルーグラス類 – 世界で最も植えられている西洋芝
温量指数による植栽ゾーン:4
高麗芝 / 姫高麗芝 / TM9
バミューダグラス類
日本芝と暖地型の西洋芝、どちらも育てることができる地域です。
日本芝の場合は、高麗芝、姫高麗芝、野芝、TM9など全ての種類を育てる事ができます。
暖地型西洋芝の中では、バミューダグラス類が日本芝と同じような特徴を持ち、比較的育てやすくておすすめです。
寒地型西洋芝は、夏の暑さで枯れてしまう可能性が大きいのでおすすめできません。
暖地型芝生の場合は冬に枯れてしまうので、一年中緑の芝生を楽しむことができません。(芝生の冬枯れ)
一年中、芝生の緑を楽しむ場合は、暖地型の西洋芝と寒地型の西洋芝を組み合わせた、ウィンターオーバーシードという方法で常緑の芝生を作ることができます。
詳しくはこちら
日本で一番育てやすい高麗芝
姫高麗芝 – 高麗芝よりも繊細で美しい日本芝
TM9(高麗芝)は手入れが楽な初心者向けの芝生
バミューダグラス – 世界で最も使われている暖地型西洋芝
温量指数による植栽ゾーン:5〜6
高麗芝 / 姫高麗芝 / TM9
バミューダグラス / テフィトン類
一年中温かい地域のため、暖地型芝生がオススメの地域です。
日本芝の場合は、高麗芝、姫高麗芝、野芝、TM9など全ての種類を育てる事ができます。
暖地型芝生の場合は、バミューダグラス・テフィトン類・センチビードグラスがおすすめです。
暖地型芝生の場合は冬に枯れてしまうので、一年中緑の芝生を楽しむことができません。(芝生の冬枯れ)一年中、芝生の緑を楽しむ場合は、暖地型の西洋芝と寒地型の西洋芝を組み合わせた、ウィンターオーバーシードという方法で常緑の芝生を作ることができます。
ただし、沖縄地方は一年中暖かいので、高麗芝で常緑の芝生を作ることができます。
詳しくはこちら
日本で一番育てやすい高麗芝
姫高麗芝 – 高麗芝よりも繊細で美しい日本芝
TM9(高麗芝)は手入れが楽な初心者向けの芝生
バミューダグラス – 世界で最も使われている暖地型西洋芝
ティフトン – バミューダグラスを品種改良した暖地型西洋芝
↓温量指数による芝生の選び方は、下記のページで詳しく紹介しています。
↓芝生の種類については下記ページで詳しく紹介しています。