メリケンカルカヤ – 芝生に生える雑草

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**メリケンカルカヤ(アメリカカルカヤ、Cynodon dactylon)**は、芝生に生えることがある雑草の一種で、特に温暖な地域や乾燥した場所でよく見かけます。メリケンカルカヤは、イネ科(Poaceae)に属する多年草で、非常に強い繁殖 […]

芝生に生える雑草図鑑
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**メリケンカルカヤ(アメリカカルカヤ、Cynodon dactylon)**は、芝生に生えることがある雑草の一種で、特に温暖な地域や乾燥した場所でよく見かけます。メリケンカルカヤは、イネ科(Poaceae)に属する多年草で、非常に強い繁殖力を持ち、芝生にとっては非常に問題となることがあります。以下にメリケンカルカヤの特徴や芝生に与える影響、管理方法について詳しく説明します。

メリケンカルカヤの特徴

  1. 学名と分類: メリケンカルカヤの学名は「Cynodon dactylon」で、イネ科(Poaceae)に属する多年草です。広く分布しており、特に暖かい地域や乾燥地に生育します。別名「アメリカン・バミューダグラス」とも呼ばれ、芝生にも使用されることがあります。
  2. 葉と茎: メリケンカルカヤは、細長い葉を持ち、草丈は約30~50cm程度です。葉の形は細く、やや光沢があります。茎は這うように広がり、時には立ち上がることもあります。根がしっかりしており、地面を這うように広がり、広がりやすいです。乾燥した場所や日光がよく当たる場所でよく成長します。
  3. 花と種子: メリケンカルカヤは小さな花を穂状に集めて咲かせます。花は目立たず、風に乗って種子が広がります。種子は非常に軽いため、風によって遠くまで運ばれ、新たな場所に根を張ることができます。
  4. 地下茎と繁殖: メリケンカルカヤは地下茎(走出茎)を使って繁殖します。地下茎が土の中を横に広がり、新しい芽を生やして広がっていきます。このため、地下茎が残ると、雑草が再生しやすく、完全に取り除くのが難しいです。

メリケンカルカヤが芝生に与える影響

メリケンカルカヤは芝生に対して以下のような影響を及ぼすことがあります:

  1. 競争: メリケンカルカヤは非常に成長が早く、繁殖力が強いため、芝生と競い合います。特に、芝生が弱っている場合や、密度が低い場合に、メリケンカルカヤが優先的に成長し、芝生の成長を妨げることがあります。乾燥地や日当たりの良い場所では、メリケンカルカヤが速やかに広がり、芝生を圧倒することがあります。
  2. 美観の低下: メリケンカルカヤはその葉が細長く、成長が速いため、均一な芝生の美観を損ねることがあります。特に、草丈が高くなりやすいため、芝生の中にメリケンカルカヤが目立つと、美しい芝生の外観を損なう原因となります。
  3. 繁殖力の強さ: メリケンカルカヤは地下茎を使って広がるため、一度広がってしまうと、取り除くのが難しくなります。地下茎が土の中で横に広がり、根を張って新たな芽を出すため、対策を取らないとどんどん繁殖していきます。また、種子も風で運ばれ、新たな場所に発芽するため、繁殖範囲が広がりやすいです。

メリケンカルカヤの管理方法

メリケンカルカヤを芝生で管理するためには、早期の対策と適切な方法が重要です。以下に効果的な管理方法を紹介します。

  1. 手作業で除去: メリケンカルカヤは地下茎を使って繁殖するため、手で引き抜く際には、地下茎をしっかりと取り除くことが大切です。地下茎が残ると再生する可能性があるため、完全に掘り起こして取り除く必要があります。
  2. 除草剤の使用: メリケンカルカヤには、選択的除草剤が効果的です。芝生にダメージを与えずにメリケンカルカヤを除去できる除草剤を選び、使用方法を守ることが重要です。広がる前に除草剤を使用することが効果的です。
  3. 芝生の密度を高める: 健康な芝生が密に育っていると、メリケンカルカヤが広がるスペースを減らすことができます。定期的な施肥や水やり、芝生のメンテナンスを行い、芝生を健康に保つことが、メリケンカルカヤの発生を抑えるために重要です。
  4. 定期的な刈り込み: メリケンカルカヤの花が咲く前に芝生を定期的に刈り込むことで、種子が飛ぶのを防ぐことができます。刈り込みによってメリケンカルカヤの成長を抑制し、繁殖を防ぐことができます。
  5. 土壌の改善: メリケンカルカヤは乾燥した場所で成長するため、湿度の高い場所では繁殖しにくくなります。土壌の排水性を改善し、過湿を避けることでメリケンカルカヤが育ちにくくなります。また、土壌の栄養バランスを整えることも、芝生を健康に保つために重要です。

まとめ

メリケンカルカヤは、非常に強い繁殖力を持ち、芝生にとって厄介な雑草です。地下茎を使って広がりやすいため、早期の除去と適切な管理が重要です。手作業での除去や除草剤の使用、芝生の健康管理が効果的です。定期的な刈り込みと土壌管理を行うことで、メリケンカルカヤの発生を防ぐことができます。芝生の密度を高め、健康的な環境を維持することが、メリケンカルカヤの抑制に役立ちます。

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この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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