芝生に穴を開けたり、古い根を切るための道具
ローンスパイクとは、先端の尖った刃で、芝生の土壌(床土)に穴を開けて通気性を上げたり、芝生の古い根を切るための道具です。(この作業をスパイキングとも呼ばれています)
主に、綺麗な芝生を長く維持するための更新作業の一つである「エアレーション」に使用されます。
ただ単に芝生に穴を開けるだけのシンプルな道具ですが、芝生のメンテナンスに無くてはならない道具です。
ローンスパイクの用途
芝生を活性化させる「エアレーション」に使われる道具
ローンスパイクは主に「エアレーション」と呼ばれる芝生の更新作業で使用されます。
エアレーションとは、芝生の土壌に穴を開けることで、通気性を良くしたり水や肥料の通りを良くする目的で行われる、芝生の更新作業の一つです。一般的には、年1回を目処にエアレーションが行われています。
この芝生に穴を空けることはスパイキングとも呼ばれています。
そして「芝生に穴を開ける」ためによく使用されているのが、一般的に「ローンスパイク」と呼ばれている道具です。(芝カッター、芝カット、という名称の商品もある)
ローンスパイクを使う以外にも、ローンパンチやエアレーターによるコアリング作業、ターフカッターによるスライシング作業でも、エアレーションの効果を得ることができます。
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ローンスパイクの構造
芝生に穴を開けるために体重をかけやすい構造
では、芝生に穴を開ける(スパイキング)用途で作られた「ローンスパイク」はどのような構造になっているのでしょうか?
ローンスパイクは上部に手で持つための「ハンドル」が付いており、見た目には、昔流行した遊具「ホッピング」のような形をしています。
先端には、芝生に穴を開けるための先端が尖った刃が、10cmほどの間隔で3本付いており(刃の本数は商品によって異なる)、刃の上部には、脚で踏み込めるように「ステップ」が付いています。
このステップがあることで、芝生の土壌が固い場合でも、体重をかけて芝生に穴を開けることができます。
ローンスパイクの使い方
ローンスパイクの使い方はシンプル
まずは、グリップを両手で持ち、穴を開ける箇所に垂直に立てます。そして、ステップに片足を乗せ、ローンスパイクに体重をかけるようにすると、「グサリ」と芝生に穴を開けることができます。
この作業をひたすら繰り返して、芝生全面に15〜20cmの等間隔で穴を開けていきます。穴の深さは10cmが目安にすると良いでしょう。
芝生が固くてなかなか穴が開かない場合は、全体重をかけた状態で、ローンスパイクを「グリグリ」と動かすことで穴を開けることが出来ます。
雨の翌日や雨上がりは、土が柔らかくなっているため「サクサク」と作業が進むのでオススメです。
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ローンスパイクの価格と購入方法
1,500円〜3,000円と手頃な価格で販売されています
ターフカッターは、1,500円くらい〜高くても3,000円位と、手軽に購入できる価格になっており、ホームセンター、園芸店、ネット通販などで購入することができます。
ローンスパイクのまとめ
芝生のエアレーションに最適なローンスパイク
ここまで紹介したように、ローンスパイクは芝生に穴を開けるための道具です。
主に芝生のエアレーションに使用され、芝生に穴を空けるだけの専用道具のため、効率的に芝生に穴を空けることができます。手頃な価格で購入できるので、持っておいても損はない道具の一つです。
ローンスパイクの代用ができる道具
エアレーション作業は、要するに「芝生に穴を空ける」ことができれば良いので、ローンスパイク以外の道具で代用することもできます。
ローンパンチ
ローンパンチは、ローンスパイクと見た目がよく似ており、購入時に間違いやすい道具なので注意してください。
ローンスパイクとローンスパイクの違いですが、ローンスパイクの先端はナイフ状になっていますが、ローンパンチは先端がパイプ状になっており、コアリング作業と呼ばれる、芝生の下の土を「抜き出す」ために使用される道具です。
しかし、エアレーションの効果も十分にあるので、ローンスパイクかローンパンチのどちらかを持っていれば大丈夫です。
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ガーデンスパイク
ベルトで靴の裏側に取り付けて、芝生の上を歩くだけで芝生の穴あけ(スパイキング)ができる道具。底の部分には、釘のような部品が付いており、ローンスパイクより細めの穴を開けることができます。片足のスパイクに全体重が乗ることになるため、しっかりとスパイキングすることができるが、歩き方のコツを覚える必要があります。
↓ガーデンスパイクについて詳しくはこちら
一般家庭にある道具
芝生に穴を開けることができればいいので、大きめのドライバーや食事用のナイフ、先端の尖ったスコップなどでも代用することができます。そう考えると、園芸用品で代用できる道具はたくさんありそうですね・・・。ただし作業効率は落ちるので、広い芝生では実用性が少ないと思います。