New Article

夏場の芝生ケアと暑さ対策

この記事の概要

このページの目次 はじめに夏場の芝生ケアの基本芝生が枯れる原因と対策暑さ対策に重点を置いた芝生ケア人工芝の暑さ対策芝生の種類に合わせた夏場のケア はじめに 青々とした芝生は、庭に癒しを与え、憩いの場を提供してくれます。 美しい状態を保つため […]

芝生の手入れ
この記事は約6分で読めます。

はじめに

青々とした芝生は、庭に癒しを与え、憩いの場を提供してくれます。 美しい状態を保つためには、季節に応じた適切なケアが欠かせません。特に日本の夏は高温多湿になるため、芝生にとって過酷な環境となります。  

この記事では、夏場の芝生ケアと暑さ対策に焦点を当て、水やり、芝刈り、肥料、病害虫対策など、具体的な方法を紹介します。さらに、芝生の種類に合わせたケアや、日本の気候に適した方法、芝生が枯れる原因と対策についても解説し、皆様の芝生を夏場の暑さから守り、一年を通して青々とした状態を維持するためのノウハウを提供します。

夏場の芝生ケアの基本

夏場の芝生ケアの基本は、以下の3点です。  

  • 芝刈り: 週に1回以上、芝刈りを行い、芝が伸びすぎないようにします。
  • 水やり: 土の乾燥状態に注意し、朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをします。
  • 施肥: 1~2ヶ月に1回、肥料を与え、芝生の生育を促します。

芝生が枯れる原因と対策

芝生が枯れる原因は様々ですが、主な原因と対策は以下の通りです。  

原因対策
低く刈り込みすぎた芝生の全長の1/3程度を目安に刈り込み、軸刈りを避ける。
病気殺菌剤などを用いて病原菌を殺菌する。
害虫殺虫剤を使用するか、虫が集まるように夜間にLED電球を使う。
水不足または水のやりすぎ土の表面が乾いたら水をやり、過剰な水やりは避ける。
除草剤をまいてしまった芝生専用の除草剤を選び、使用方法を守る。
夏に弱って枯れた枯れた原因に応じた対策を取り、枯れた部分を取り除き、新しい芝生を植え付ける。
サッチの蓄積サッチングやエアレーションを行い、サッチの蓄積を防ぐことで、水と栄養素が根に届くようにする。

芝生が枯れてしまっても、多くの場合、適切な対処をすれば復活させることができます。 まずは枯れた原因を特定し、原因に応じた対策を講じることが重要です。  

暑さ対策に重点を置いた芝生ケア

水やり

夏場は高温と乾燥により、芝生に大きなストレスがかかります。 そのため、水やりは非常に重要です。 効果的な水やりは、頻繁に少量の水を与えるのではなく、土壌に深く浸透するまで、たっぷりと水を与えることです。 こうすることで、芝生の根が深くまで成長し、乾燥に強くなります。  

  • 頻度: 土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。 夏場は、週に2回、1回につき10~15mm程度を目安に、雨量計を使用して、芝生にどれくらいの水が行ったかを確認しましょう。  
  • 時間帯: 早朝または夕方の涼しい時間帯に行いましょう。 日中の気温が高い時間に水やりをすると、水がすぐに温まってしまい、芝生にダメージを与えてしまう可能性があります。  
  • 方法: 散水用ホースやスプリンクラーを使用し、芝生全体に均一に水をかけます。 西洋芝は高麗芝に比べて、より多くの水を必要とします。  

特に、寒地型芝生は地温が24℃を超えると吸水能力が低下し、葉がしおれを起こしやすくなるため、シリンジング(芝生の葉を濡らす程度の散水)により芝生の表面温度を下げ、葉を湿らせてあげると良いでしょう。 シリンジングと扇風機を併用すると冷却効果が高まります。  

芝刈り

芝刈りは、芝生の健康を保ち、美しい景観を維持するために欠かせない作業です。

  • 頻度: 芝生の種類や成長速度に合わせて、週に1回程度を目安に行います。 暖地型芝生は、夏場に成長が活発になるため、週に1回以上の芝刈りが必要になることもあります。  
  • 高さ: 芝生の全長の1/3程度を目安に刈り込み、軸刈りを避けるようにしましょう。 乾燥する時期が続く場合は、刈高を高く設定することで、葉身で蓄えられる水分が増え、日照りに強くなります。 また、芝が伸びすぎた際には、一気に短く刈るのではなく、数回に分けて徐々に短くしていくことで、芝生への負担を軽減できます。  
  • 方法: 芝刈り機を使用し、芝目が重ならないように縦横交互に刈ります。 芝刈り機で刈りにくい端の部分は、芝刈りバサミやバリカンで刈り込みましょう。  

芝刈り機を使用する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 切れ味: ブレードの切れ味が悪いと、芝生を傷つける原因になります。 定期的にブレードを研磨するか、交換しましょう。  
  • マルチング: マルチング芝刈機を使用すると、刈り取った芝生が細かく粉砕され、肥料として芝生に戻ります。  

肥料

肥料は、芝生の生育を促し、健康な状態を保つために必要な栄養素を供給します。

  • 種類: 芝生専用の肥料を使用します。 肥料には、有機質肥料、無機質肥料、配合肥料など、様々な種類があります。
    • 有機質肥料: 油かす、骨粉、鶏糞など、動植物を原料とした肥料です。土壌の質を向上させる効果があります。  
    • 無機質肥料: 化学的に合成された肥料で、速効性があります。  
    • 配合肥料: 有機質肥料と無機質肥料を配合した肥料です。  
     

肥料の形状には、固形肥料と液体肥料があります。  

  • 固形肥料: 粒状の肥料で、ゆっくりと効果が持続します。  
  • 液体肥料: 即効性があり、芝生に素早く栄養を供給できます。  

植物の生育に必要な栄養素は、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)の3つです。 これらは肥料の三大要素と呼ばれ、それぞれ異なる役割を担っています。  

  • 窒素: 葉や茎の生育を促進します。
  • リン酸: 根の発育を促進します。
  • カリウム: 病気や寒さへの抵抗力を高めます。
  • 時期: 生育期である春から秋にかけて、1~2ヶ月に1回施肥します。 暖地型芝生は、夏場に生育が活発になるため、窒素を多めに与えましょう。 寒地型芝生は、夏の高温に弱いため、梅雨後の施肥は中止するか、少量にしましょう。  
  • 方法: 肥料を均一にまき、その後、水やりをして肥料を溶かします。 均一にまくためには、スプレッダーを使用するのがおすすめです。  

その他の暑さ対策

  • 遮光: 気温が高く、風通しが悪いときは、遮光シートを使用して強い日差しを弱めることも有効です。  
  • 通気性確保: エアレーションやスライシング、スパイキングなどを行い、土壌の通気性を良くすることで、過湿を防ぎ、根の呼吸を助けます。  
  • ベンディング: 土壌の酸素濃度が低下しやすい6~8月頃に、表層に細かな穴をあけることで、土壌に新鮮な空気を送り込みます。  
  • UVカット剤: 夏の強い太陽光によるダメージを軽減するために、芝生用のUVカット剤を使用することもできます。  

人工芝の暑さ対策

人工芝は、天然芝に比べてメンテナンスの手間が少なく、一年を通して緑を楽しむことができます。しかし、夏場には表面温度が上昇しやすくなるというデメリットもあります。  

人工芝の暑さ対策としては、以下の方法があります。

  • 散水: 人工芝の表面温度が上昇した場合は、ホースなどで水を撒くことで、すぐに温度を下げることができます。  
  • 遮熱性人工芝の選択: 遮熱効果のある人工芝を選ぶことで、表面温度の上昇を軽減することができます。  

芝生の種類に合わせた夏場のケア

芝生は、大きく分けて暖地型芝生と寒地型芝生に分けられます。 暖地型芝生は、日本の高温多湿な気候に適しており、夏に強く、冬に休眠します。 一方、寒地型芝生は、涼しい気候を好み、冬でも緑を保ちますが、夏の暑さに弱いという特徴があります。  

それぞれの芝生の種類に合わせた夏場のケアを行うことが、芝生を健康に保つために重要です。  

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

芝太郎をフォローする
芝生の手入れ
芝生のDIYなら芝太郎の芝生ガーデニング