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庭を緑化するのに芝生とグランドカバーを併用するメリットは?

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庭を緑化したいのですが、芝生だけでなくグランドカバーも併用した方がいいのでしょうか?それぞれの特徴やメリットがよく分からないので教えてください。また、どのように併用したらきれいに仕上がるのか、張り方のコツも知りたいです。 芝生とグランドカバ […]

芝生コラム
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庭を緑化したいのですが、芝生だけでなくグランドカバーも併用した方がいいのでしょうか?それぞれの特徴やメリットがよく分からないので教えてください。また、どのように併用したらきれいに仕上がるのか、張り方のコツも知りたいです。

芝生とグランドカバーを併用するメリット

芝生とグランドカバーを併用することで、庭の美観や実用性が大きく向上します。それぞれの植物には特性があり、適材適所に配置することで以下のようなメリットが得られます。

1. 見た目の多様性と美しさ

芝生の一面の緑は均一で美しいですが、グランドカバーを組み合わせることで変化に富んだ庭が楽しめます。例えば、芝生を広いスペースに植え、木の根元や日陰部分にアイビーやクラピアなどのグランドカバーを配置すると、より立体感のあるデザインが可能です。季節ごとの開花するグランドカバーを選べば、花も楽しむことができます。

また、グランドカバーの中には葉の色が異なる種類が多くあり、緑だけでなくシルバーや赤みを帯びた葉を持つものもあります。これを取り入れることで、庭全体が単調になるのを防ぎ、視覚的な楽しさが増します。

芝生には高麗芝や西洋芝、野芝といった種類があり、それぞれ特有の魅力と特性があります。一方、クラピアやヒメイワダレソウといったグランドカバーは、よりコンパクトで密生しやすい特徴を持っています。このように、芝生とグランドカバーをうまく組み合わせることで、庭の景観が一層引き立ちます。

2. メンテナンスの軽減

芝生だけだと定期的な芝刈りが必要ですが、成長が遅く管理が簡単なグランドカバーを部分的に取り入れると、手間が減ります。例えば、芝刈りが難しい狭い場所や斜面には、グランドカバーを植えると良いでしょう。

グランドカバーの中にはほとんど刈り込みが不要な種類もあり、これを選ぶことでさらなるメンテナンスの削減が可能です。また、芝生に比べて害虫被害が少ない種類も多く、化学薬品の使用を減らせるのも環境に優しいポイントです。

例えば、天然芝を使用したエリアは見た目が美しく柔らかい感触が魅力ですが、頻繁な芝刈りや肥料管理が必要です。一方で、グランドカバーは雑草の侵入を防ぎつつ、手間のかからない庭の維持を可能にします。

3. 土壌の保護と雑草対策

グランドカバーは密生して地面を覆うため、雑草の侵入を防ぐ効果があります。芝生だけでは隙間から雑草が生えやすくなりますが、グランドカバーを併用することでそのリスクを軽減できます。また、土壌の乾燥を防ぎ、雨による土の流出も防ぐため、環境にも優れています。

特にヒメイワダレソウやクラピアなどは広がりが早く、雑草を押しのける力が強いので、雑草対策として最適です。さらに、これらは根が強く張るため、土壌の侵食を防ぎ、地盤の安定化にも貢献します。

また、目土や覆土を適切に施すことで、芝生やグランドカバーの健康な成長を促進できます。目土入れは土壌表面の改善に役立ち、雑草の発生を抑える効果もあります。

4. 条件に応じた最適化

庭の環境によっては、芝生が育ちにくい場所があります。例えば、日陰や水はけの悪い場所には芝生が育ちにくいですが、グランドカバーならそのような条件でも強く育つ種類があります。庭全体を無理なく緑化するために、適した植物を組み合わせるのは賢い方法です。

また、芝生は頻繁な水やりや肥料が必要な場合が多いですが、グランドカバーは乾燥に強い種類も多く、少ない手入れで元気に育つことができます。これにより、全体の管理コストを抑えることが可能です。

西洋芝のような種類は日当たりの良い場所で青々と育つ一方、アイビーやシャガのような日陰に強いグランドカバーを活用することで、日光条件の異なるエリアでも一貫した緑化が可能になります。

芝生とグランドカバーを組み合わせる際の選び方

1. 庭の条件を把握する

まず、庭の日当たり、土壌の質、水はけなどを確認しましょう。芝生には日当たりの良い場所が向いていますが、日陰にはアイビーやシャガなどの日陰に強いグランドカバーが適しています。

水はけが悪い場所には湿地でも育つミント類やセダムを選ぶと良いでしょう。一方で、乾燥しやすい場所には耐乾性のあるタイムやローズマリーが適しています。

また、土壌改良を行うことで芝生やグランドカバーの育成環境を大幅に改善できます。pH調整や肥料の適切な施用によって、健康な緑化が可能になります。

2. 植物の特性を考える

芝生の種類(高麗芝、洋芝、野芝、姫高麗芝など)やグランドカバーの種類(タイム、ヒメイワダレソウ、クラピアなど)を検討します。それぞれの特性を活かして配置すると管理が楽になります。

高麗芝は日本の気候に適しており、洋芝は涼しい気候で青々と育ちます。一方で、グランドカバーは種類によって繁殖力や耐久性が異なるため、庭の用途に応じて選びましょう。

3. デザインを意識する

芝生とグランドカバーをどう配置するかは庭の印象に大きく影響します。歩道や敷石の周りにグランドカバーを配置したり、広いスペースには芝生を中心にしたり、目的に応じてデザインしましょう。

例えば、芝生をメインとするゾーンと、グランドカバーが主役のゾーンを明確に分けることで、庭全体にメリハリが生まれます。色や質感の違いを活かしたデザインを心掛けましょう。

芝生シートやロール芝を使用して効率的に敷設することで、施工の時間を短縮できます。特にDIY初心者にもおすすめの方法です。

芝生とグランドカバーの張り方のコツ

1. 植え付け前の準備

芝生もグランドカバーも、植え付け前の準備が重要です。まず、雑草をしっかり取り除き、土壌を整地します。必要に応じて肥料を混ぜ込み、pH調整を行いましょう。

特にグランドカバーは初期成長が早いため、植え付け後の競争を減らすために雑草対策を徹底することが重要です。また、植え付け前に庭全体のレイアウトを紙に描いておくと、後で手直しする手間が省けます。

2. 適切な間隔で植える

芝生は均一に敷き詰めるか、目地張りという方法で隙間を作って植えることが一般的です。グランドカバーは種類によりますが、10~30cm程度の間隔で植えると短期間で密生します。

間隔を詰めすぎると生育不良の原因になりますが、広げすぎると雑草が生えるリスクが高まります。そのため、最適な植え付け間隔を確認し、バランス良く配置しましょう。

3. 水やりと管理

植え付け直後は特に十分な水やりが必要です。根付いた後は、植物の種類に応じた水やりを行いましょう。また、芝生の刈り込みやグランドカバーの広がりすぎの防止など、適宜管理が必要です。

定期的な追肥や病害虫のチェックも忘れずに行いましょう。特に芝生は害虫に弱い場合があるため、予防的な薬剤散布が役立つことがあります。

4. 境界線をしっかり決める

芝生とグランドカバーを併用する場合、それぞれの境界を明確にすることで美しい仕上がりになります。プラスチック製のエッジ材や石材を使うと、見た目も良く管理もしやすいです。

境界線をはっきりさせることで、芝生がグランドカバーのエリアに侵入するのを防ぎ、整った印象を保てます。

5. 維持管理のポイント

芝生とグランドカバーの維持管理には、季節ごとの対策も重要です。春には肥料を与えて成長を促進し、夏は水やりを欠かさないようにします。秋には落葉を取り除き、冬には霜に注意して防寒対策を行いましょう。

また、エアレーションやトップドレッシングを定期的に行うことで、土壌環境を改善し、芝生やグランドカバーの健康を維持できます。

まとめ

芝生とグランドカバーを併用することで、庭全体のバランスが取れ、管理の負担も軽減できます。環境や条件に応じて適切に選び、効果的に配置することで、緑豊かで美しい庭を作ることができます。植え付け前の準備や管理のポイントを押さえて、ぜひ理想の庭作りを楽しんでください。

特に初めて庭を緑化する方は、専門家に相談しながら進めるのも良いでしょう。プロのアドバイスを取り入れることで、より効率的で美しい庭を実現できます。長い目で見た庭の成長も楽しみにしながら、ぜひ挑戦してみてください。

庭を緑化するためには、自分で取り組むDIYプロジェクトとしても魅力的です。芝刈り機やレーキ、スコップなどの道具を使い、少しずつ庭を変えていく過程も楽しみの一つです。天然芝とグランドカバーの特性を活かし、健康的で魅力的な庭を作り上げましょう。

また、庭全体の長期的な維持管理を計画することで、美しい状態を保つことが可能です。病気や枯れる問題を予防しつつ、持続可能な緑化を目指しましょう。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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