マット状の切り芝を並べる
芝生を植える方法には、ホームセンターや園芸店などで販売されている、マット状の切り芝を張る方法と、種から育てる方法があります。
高麗芝などの日本芝の場合は、切り芝を張る方法のみですが、西洋芝の場合は、切り芝を張る方法と種から育てる方法が選べます。
このページでは、高麗芝を植える場合の「切り芝を敷く方法」で芝生の植え方をご紹介しています。
切り芝を敷く方法は、いくつかの並べ方があるので、予算や自分の好みにあった並べ方を選んでください。
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芝生の張り方(植え方)の種類
芝張りの方法にはいくつかの並べ方があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
芝生が完成するまでの時間を優先するなら予算が必要です。反対に予算を優先するならば、芝生が完成するまでの時間が必要となります。
べた張り(全面張り・平張り)
すぐに芝生を楽しめるが、費用がかかる。
べた張りとは、切り芝を隙間なく並べる方法です。目地の部分が十字にならないように、半分ずつずらしてタイル状に並べるのがポイントです。
芝張り後に、すぐに芝生が楽しめますが、他の並べ方にくらべて費用がかかるのがデメリットです。
目地張り
芝と芝の間を空けて張る(植える)、最も一般的な張り方(植え方)です。
目地張りとは、切り芝の間隔を3〜4cmほど開けて並べていく方法です。べた張りと同じように、半分ずつずらしてタイル状に並べるのがポイントです。
隙間を開けた部分には目土をいれるので、芝生が完成するまで少し時間が必要となります。
べた張りに比べて、切り芝を購入する費用が3分の2程度で済むので、費用と仕上がりまでの時間がバランスの良い芝生の植え方です。
目地張りとはマット状の芝生の間隔を3〜4cmくらいあけて敷いていく貼り方(植え方)です。
敷いた直後は隙間から土が見えるので中途半端な見た目になりますが、芝生が育つとこの隙間は通常すぐに無くなります。
べた張りにくらべると使用する芝生が3分の2程度よいので、安く済ませたい方にお薦めの貼り方です。
欠点としては、芝生が成長しにくい環境の場合は、全面きれいな芝生になるのに、時間がかかることです。
市松張り
最も経済的な芝生の植え方
市松張りとは、市松模様のように芝生を一つ飛ばしで並べる方法です。
切り芝の大きさの分を一つ飛ばしで並べることで、必要な切り芝の量がベタ貼りに比べて半分で済むので、最も経済的な芝生の植え方です。
目地の部分が完全に芝生になるまでは時間がかかりますので、その間の雑草対策などの手間も必要となります。
筋張り
グラウンドなどに芝生を植える場合
筋張りとは、切り芝を、縞模様のように並べる方法です。市松張りと同様に、経済的に芝生を植える場合に使われる方法です。
芝生が完成するまでかなりの時間が必要となるため、その間の雑草対策などの手間も必要となります。
一般家庭の芝生を植える場合に使われることは少なく、学校のグラウンドなどに芝生を植える場合に使われることがあります。
十文字張り
芝生が剥がれやすい
切り芝の目地の部分が十字になるような並べ方を、十文字張りといいます。
十文字張りの場合、雨が降ると目地に沿って、雨水と一緒に目土が流れることになり、芝生が根付く前に剥がれる可能性があるので、おすすめ出来ない芝生の張り方です。
芝張り後の作業
目土作業
芝がしっかりと床土に定着するのに必要な目土作業。
芝生を並べ終わった後には、目土入れを行い、芝生を保護します。
目土は、芝生の隙間部分(目地)がしっかりと目土で隠れるように入れ、芝生全体にも振りかけるように目土をかけ、トンボやレーキ、デッキブラシなどで芝生全体に広げてください。
目土を入れた後は、芝生が床土に定着するように、板やスコップの背で転圧します。
↓芝生の目土入れ
散水作業
たっぷりと散水して芝張り作業終了
目土作業が終わったら、植えたばかりの芝生にたっぷりと散水します。
強い水流で散水をすると、目土が流れてしまうので、シャワー流などで優しくたっぷりと水を与えてください。
芝生を植えた後の2週間くらいは、芝生が乾燥しないように気をつけて、たっぷりと水やりをすることが必要になります。特に、気温が高い時期に芝生を植えた場合は、毎日のように水やりが必要になってきます。
また、植えたばかりの芝生の上は、なるべく歩かないように心がけてください。
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