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天然芝と人工芝のメリット・デメリットを教えてください

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最近、自宅の庭をリフォームすることを考えていますが、芝生を取り入れるか迷っています。特に天然芝と人工芝のどちらを選ぶべきか悩んでいます。それぞれの特徴や、手入れのしやすさ、長所と短所について詳しく教えていただけますか?また、どのような状況で […]

芝生の選び方関する質問
Rolls of new artificial grass in the shop
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最近、自宅の庭をリフォームすることを考えていますが、芝生を取り入れるか迷っています。特に天然芝と人工芝のどちらを選ぶべきか悩んでいます。それぞれの特徴や、手入れのしやすさ、長所と短所について詳しく教えていただけますか?また、どのような状況でどちらを選ぶべきかのアドバイスも欲しいです。

例えば、友人宅では天然芝を選んだそうですが、日々の手入れが思った以上に大変で、週末はほぼ芝生の管理に費やしていると聞きました。一方、別の知人は人工芝を敷いた結果、掃除が楽になったものの、夏場の高温に苦労しているとも話していました。このような具体例を交えながら、それぞれのメリット・デメリットについてお聞きできると助かります。


天然芝のメリットとデメリット

天然芝のメリット

1. 自然な美しさと触感
天然芝の最大の魅力は、その自然な美しさと触り心地です。例えば、特定の種類の天然芝である「高麗芝」は日本庭園でよく使用され、繊細で上品な見た目が特徴です。また、湿度が高い季節には柔らかさが増し、裸足で歩くのに最適な感触を提供します。

2. 環境へのポジティブな影響
天然芝は年間を通じて1㎡あたり約1.5kgの二酸化炭素を吸収し、1人分の酸素を供給するとされています。また、1時間の雨で約1,000リットルもの雨水を吸収する能力があり、都市部での排水負荷を軽減する役割を果たします。

3. ヒートアイランド現象の軽減
天然芝はアスファルトやコンクリートと比較して地表温度を平均で5℃–7℃下げる効果があります。ある調査では、真夏の晴れた日に天然芝の表面温度が約28℃に留まったのに対し、人工芝やコンクリートでは50℃以上に達したというデータもあります。

4. 生態系のサポート
天然芝は昆虫や小動物の生息地として機能します。例えば、ミツバチや蝶が訪れることで庭が活気づきます。また、鳥が餌を探しに訪れる風景は、庭を自然の一部として感じさせてくれます。

天然芝のデメリット

1. 手入れの必要性
天然芝は定期的な手入れが必要です。芝刈り、水やり、肥料の散布、雑草の除去など、これらを怠ると見た目が悪くなるだけでなく、芝生が病気にかかる可能性があります。

2. 水の消費量
特に夏場は大量の水を必要とします。これが環境負荷になる場合や、水道料金に影響を与えることもあります。

3. 耐久性の問題
頻繁に歩かれる場所や、スポーツが行われる場所では芝生がすり減ることがあります。また、極端な気候条件下では枯れてしまうこともあります。

4. 設置に時間とコストがかかる
種を蒔くか、芝生のロールを敷くかに関わらず、天然芝を設置して定着させるには時間とコストがかかります。


人工芝のメリットとデメリット

人工芝のメリット

1. 手入れが簡単
人工芝は水やりや芝刈りが不要で、ほとんどメンテナンスが必要ありません。掃除や簡単なブラッシングだけで見た目を維持できます。例えば、学校の運動場や商業施設の庭に採用されることが多く、効率的な管理が可能です。

2. 耐久性が高い
人工芝は頻繁に使用される場所でも持ちこたえるため、スポーツ施設や遊び場に適しています。また、天候に左右されず、1年を通して美しい緑を保ちます。最近では耐久性をさらに向上させた素材や、高い復元力を持つ「形状記憶繊維」の人工芝も登場しています。

3. コストパフォーマンス
設置には初期費用がかかりますが、長期的に見ると手入れにかかる時間や水道料金が削減されるため、ランニングコストが低くなります。ある調査では、10年間使用した場合のメンテナンスコストが天然芝の約30%で済むとの報告があります。

4. 見た目が一定
人工芝は均一で綺麗な見た目を維持できます。枯れることがないため、常に緑豊かな庭を楽しむことが可能です。さらに、最新の人工芝には冷却技術が取り入れられたものもあり、真夏の表面温度を20℃程度下げる効果が期待されています。

人工芝のデメリット

1. 初期費用が高い
高品質の人工芝を選ぶ場合、設置費用が高額になることがあります。特に広い面積をカバーする場合は、コストがさらに増加します。

2. 環境への影響
人工芝はプラスチックで作られているため、製造や廃棄が環境に悪影響を与える可能性があります。また、自然な水の循環を妨げる場合があります。

3. 高温になる
人工芝は太陽の熱を吸収しやすいため、夏場に非常に高温になることがあります。これは歩行や遊びに不向きな状況を生み出すことがあります。

4. 見た目や触感の限界
技術の進歩で本物そっくりの人工芝もありますが、近くで見ると人工的であるとわかる場合があります。また、触り心地も天然芝に比べて劣ることが多いです。


選択のポイントとアドバイス

天然芝が適しているケース

  1. 自然との調和を重視する場合
    庭を自然に近い形で楽しみたい、または生態系を豊かにしたい場合は天然芝が適しています。
  2. 手入れを楽しめる方
    ガーデニングが趣味で、芝生の手入れを楽しむことができる方には天然芝が向いています。
  3. 湿潤な気候の地域
    天然芝は十分な水が確保できる地域でより育ちやすいです。

人工芝が適しているケース

  1. メンテナンスを最小限に抑えたい場合
    忙しいライフスタイルの中で庭の手入れに時間を割けない方に人工芝が適しています。
  2. 頻繁に使用されるスペース
    遊び場やスポーツエリアなど、耐久性が求められる場所には人工芝が理想的です。
  3. 極端な気候の地域
    乾燥地帯や寒冷地など、天然芝の育成が困難な地域では人工芝が適しています。

結論

天然芝と人工芝にはそれぞれの特性と適した状況があります。選択肢を決定する際には、自分のライフスタイル、庭の使用目的、環境要因を考慮することが重要です。自然の美しさと触感を楽しみたい方には天然芝が、メンテナンスを簡略化したい方や耐久性を重視する方には人工芝が適しています。

どちらを選んでも、それぞれのメリットを最大限に活かし、庭を快適で魅力的なスペースにすることができるでしょう。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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