高麗芝は冬になると枯れる芝生です。春になると新芽が生えて緑の芝生になるので大丈夫です。
今年の春に、庭に植えた高麗芝が11月頃に徐々に黄色くなって、12月の中旬になってすべて枯れてしまいました。植えた当初は青々とした芝生だったのでショックです。肥料をあげれば復活するのでしょうか?それとも植え直しをしないといけないのでしょうか?
高麗芝は冬に枯れてしまうのが当たり前です
まずは芝生の種類について説明します。芝生には暖地型芝生と寒地型芝生の種類に別れます。暖地型芝生は春から秋にかけて成長する芝生で、寒地型芝生は春と秋に成長する芝生です。暖地型芝生が緑になる気温は23~35°C。日本では春から秋にかけて緑の状態を維持し、冬になり気温が23°C以下になると休眠期に入り、枯れて黄色くなってしまいます。
質問にあった高麗芝も、春から秋にかけて成長して、冬に枯れてしまう暖地型芝生です。12月になって黄色く枯れてしまうのはあたりまえのことでなんです。高麗芝などの暖地型芝生は日本の気候にあった初心者が育てやすい芝生の種類なんですが、冬になると枯れてしまって庭の見栄えが悪くなってしまうのがデメリットと言えるでしょう。
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高麗芝の特徴
暖地型芝生と寒地型芝生の違い
春になると新芽が生えてきて緑が復活する
冬の間に枯れている高麗芝は、基本的に手入れをする必要はありません。高麗芝は3月末から4月になって暖かくなってくると、ランナー(匍匐茎)から自然と新芽が生え始めます。4月の後半になると新芽が広がり、やがて枯れた葉は目立たなくなります。
ちなみにこの時期に芝生の肥料を散布しておくと、成長を促すのでより綺麗な芝生を作ることができるのでオススメです。
補足として、日本は南北に長い国土なので住んでいる地域によって高麗芝の成長する時期が違うことを覚えておいてね。それと、北海道と東北ではそもそも高麗芝を育てることができないので、この地域に住んでいる人は芝生選びの時に中止してください。
詳しく知りたい方は温量指数による芝生の選び方ページを見ください。
一年中緑の芝生を楽しむことはできないの?
暖地型芝生の高麗芝でも、一年中緑の芝生を作ることができるよ。
春から秋にかけて暖地型芝生を育てて、秋から冬の間は寒地型芝生を育てる、ウィンターオーバーシードという方法で一年中緑の芝生を楽しむことができます。ただ、高麗芝はウィンターオーバーシードにあまり向いていません。冬芝から夏芝への切り替えは繁殖力の強さが求目られるからです。
もしこれから芝生を植える方でウィンターオーバーシードをされたい場合は、繁殖力の強い西洋芝のティフトンやバミューダグラスを植えた方が良いでしょう。
ウィンターオーバーシードは維持管理がすごく大変ですし、冬芝から夏芝への切り替え、夏芝から冬芝の切り替えが難しいので芝生初心者は失敗のリスクがあるので避けた方がよいと思います。
ウィンターオーバーシードについては下記ページで詳しく紹介しています。
芝生の枯れも楽しみの一つだと割り切りましょう。
初めて芝生を植えて、徐々に枯れて行くのを見るのでは寂しいことでしょう。でも高麗芝を植えている限りどうしようもありません。冬でも緑の芝生が良い場合は、手間暇をかけてウィンターオーバーシードに挑戦してください。手間暇もかけたくない場合はいっそのこと人工芝の方が良いかもです。(最近の人工芝はリアルで芝生そっくりです)
芝太郎はそれでも四季を感じることができる高麗芝をオススメします。日本には四季がある国です。庭で四季を感じることも楽しみの一つだと思います。