3月の芝生肥料施肥タイミング:適切な養分補給法

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春先の3月は、冬の寒さを越えた芝生が少しずつ目覚め始める重要な時期です。この時期に芝生に適切な養分補給を行うことで、健康的な新芽の成長を促し、病気や害虫の被害を抑えることができます。しかし、タイミングや方法を間違えると逆効果になることもあり […]

芝生の植え方
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春先の3月は、冬の寒さを越えた芝生が少しずつ目覚め始める重要な時期です。この時期に芝生に適切な養分補給を行うことで、健康的な新芽の成長を促し、病気や害虫の被害を抑えることができます。しかし、タイミングや方法を間違えると逆効果になることもあります。この記事では、3月に行う芝生の肥料施肥タイミングと、適切な養分補給の方法について詳しく解説します。


3月の芝生の状態と肥料の必要性

3月は冬の休眠状態から芝生が目覚め始める時期です。特に日本で広く使われている暖地型芝生(高麗芝やティフトン芝)は、冬の間に葉が枯れ、成長が完全に止まっていました。しかし、気温が上がり始める3月には根や葉が活動を再開し、新しい葉を伸ばし始めます。

一方、寒地型芝生(西洋芝)では冬でも緑を保ちますが、寒さで生育が鈍っており、3月には再び活発に成長を始めます。この時期に適切な肥料を与えることで、芝生は効率的に栄養を吸収し、美しい緑色を取り戻します。


肥料の選び方:春の芝生に必要な養分とは?

芝生に与える肥料には、芝生が健康に育つために必要な三大栄養素が含まれています。

1. 窒素(N)

窒素は葉や茎の成長を促進し、芝生を青々とした緑色に育てるために必要不可欠な成分です。3月は芝生が新芽を出し始める時期であり、窒素分を含んだ肥料を与えることで成長が加速します。

2. リン酸(P)

リン酸は根の成長を助け、芝生の基盤を強化する働きがあります。冬の間に弱った根を回復させるために、リン酸を含んだ肥料が有効です。

3. カリウム(K)

カリウムは芝生の免疫力を高め、病害虫や乾燥などのストレスへの耐性を向上させる役割を果たします。特に春先は気温の変化が激しいため、カリウムを含んだ肥料を与えることで芝生の健康を維持します。


3月の芝生肥料施肥タイミングと手順

芝生への肥料施肥は、タイミングが非常に重要です。早すぎる施肥や過剰な肥料は芝生に悪影響を与えることがあるため、適切な方法で行うことが求められます。

1. 施肥のタイミング

3月中旬から下旬にかけて、気温が安定し始めたタイミングが最適です。具体的には、日中の平均気温が**10℃~15℃**を超えた頃が目安です。芝生が新芽を出し始めたことを確認してから施肥を行いましょう。

注意点

  • 3月上旬の寒さが残る時期に肥料を与えると、根が十分に栄養を吸収できず、逆に肥料焼けを引き起こすことがあります。
  • 天候予報を確認し、施肥後に雨が降る日を選ぶと、肥料が効率よく芝生に浸透します。

2. 施肥の手順

以下の手順で芝生に肥料を施すと効果的です。

手順①:芝刈り
肥料を与える前に、芝刈りを行い、古い葉や枯れた部分を取り除きます。これにより肥料が芝生全体に均一に行き渡ります。

手順②:肥料の散布

  • 化成肥料(三大栄養素がバランスよく含まれた肥料)を均等に撒きます。
  • 散布量の目安は、1㎡あたり20~30g程度です。過剰に撒くと芝生が傷むため、適量を守ることが大切です。

手順③:散布後の水やり
肥料散布後はたっぷりと水やりを行い、肥料を土中に浸透させます。水やりを怠ると肥料が葉に残り、葉焼けを引き起こす原因になります。

3. 施肥後の管理

肥料を与えた後は、芝生の状態を観察しながら管理を続けます。葉が順調に成長しているか、変色や異常がないかを確認しましょう。また、1週間から10日後に芝生の様子を見て、必要に応じて追加の水やりを行います。


3月の施肥で注意すべきポイント

春の施肥を行う際には、以下のポイントに注意しましょう。

1. 肥料の種類を見極める

芝生用の肥料には、即効性と緩効性があります。3月には、効果がゆっくりと現れる緩効性肥料を使用するのがおすすめです。緩効性肥料は芝生に負担をかけず、長期間にわたって栄養を供給します。

2. 過剰な施肥を避ける

肥料を過剰に与えると、根が傷んだり、病気が発生しやすくなります。特に窒素分が多すぎると葉ばかりが茂り、根の成長が追いつかないことがあります。

3. 天候や土壌状態を考慮する

雨の降る前に施肥を行うと効率的ですが、長期間の雨が続くと肥料が流れ出してしまうことがあります。また、土壌が硬くなっている場合は、事前にエアレーションを行うことで肥料の浸透を助けます。


まとめ:3月の適切な養分補給で健康な芝生を育てよう

3月は芝生にとって成長のスタートラインとも言える重要な時期です。この時期に適切なタイミングで肥料を与えることで、芝生は健康的に新芽を出し、美しい緑色を取り戻します。

施肥のタイミングとしては、3月中旬から下旬、気温が安定し始めた頃がベストです。肥料は窒素・リン酸・カリウムのバランスが取れたものを選び、適量を守って散布しましょう。また、施肥後は水やりを忘れずに行い、肥料が芝生全体に均等に浸透するよう管理します。

春の養分補給をしっかりと行えば、これから迎える夏の厳しい暑さにも耐えられる強い芝生に育ちます。適切な施肥と管理を行い、今年も美しい芝生を楽しみましょう。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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