薄い土壌でも芝生を育てるには?高麗芝の張り方と排水性の工夫を紹介!

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なぜ土壌が薄いと芝生は育ちにくいのか? 青々とした美しい芝生は、多くの家庭の庭の憧れです。しかし、いざ自宅で芝生を育てようと思っても、「土壌が薄いから…」と諦めてしまう方もいるかもしれません。 土壌が薄いということは、植物の生育にとって、い […]

芝生コラム
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なぜ土壌が薄いと芝生は育ちにくいのか?

青々とした美しい芝生は、多くの家庭の庭の憧れです。しかし、いざ自宅で芝生を育てようと思っても、「土壌が薄いから…」と諦めてしまう方もいるかもしれません。

土壌が薄いということは、植物の生育にとって、いくつかの不利な点があるからです。

デメリット説明対策
栄養不足土壌が薄いと、芝生の成長に必要な栄養分が不足しやすくなります。土壌改良材(腐葉土、堆肥など)を混ぜ込む
水不足保水力が低いため、水やりをしてもすぐに乾燥してしまい、芝生が枯れる原因になります。水やり頻度を増やす、保水剤を使用する
温度変化の影響を受けやすい土壌の温度が急激に変化し、芝生の根にダメージを与えることがあります。特に夏越しや冬越しが難しくなります。マルチング材を敷く、寒冷紗をかける

高麗芝が薄い土壌でもおすすめの理由

とはいえ、薄い土壌でも適切な管理と土壌改良を行うことで、美しい芝生を育てることは可能です。

特に、高麗芝は、薄い土壌でも育てやすい芝生の種類としておすすめです。

高麗芝の特徴メリット
耐暑性が高い日本の夏の暑さにも耐えることができます。
踏圧に強い人やペットが歩いても、傷みにくいです。
回復力が高い傷ついても、比較的早く回復します。
成長が早い短期間で芝生を覆うことができます。
価格が比較的安い手頃な価格で入手できます。

高麗芝は、日本でもっとも一般的な芝生の種類です。夏越しに強く、暑さに耐性があるため、日本の気候に適しています。また、踏圧にも強く、緑化効果も高いことから、庭や公園など、さまざまな場所で利用されています。

薄い土壌での高麗芝の張り方【ステップバイステップで解説】

薄い土壌で高麗芝を張る場合は、以下の手順を参考にしましょう。

ステップ1:土壌改良

まずは、既存の土壌を改善することが重要です。

  • 既存の土壌に、腐葉土や堆肥などの有機物を混ぜ込みます。
  • 土壌改良材の量は、土壌の状態によって調整します。
  • 深く耕すことで、土壌を柔らかくし、水はけを良くします。
土壌改良材効果
腐葉土土壌の保水性、通気性を高める
堆肥土壌に栄養分を供給する
バーク堆肥土壌の排水性を高める

ステップ2:目土入れ

土壌改良後、目土として川砂や山砂などを1~2cm程度敷き詰めます。

  • 目土は、芝生の根を保護し、発芽を促す役割があります。
  • 均一に敷き詰めることが大切です。
目土の種類特徴
川砂排水性が高い
山砂保水性が高い

ステップ3:高麗芝の張り付け

高麗芝は、ロール芝または芝の種で入手できます。

  • ロール芝
    • 目地を合わせて隙間なく張ることが重要です。
    • 広い面積に張る場合に適しています。
  • 芝の種
    • 均一に蒔き、覆土をしっかりと行いましょう。
    • 狭い面積や複雑な形状の場所に適しています。

ステップ4:転圧

張り付けた芝生を、ローラーなどで転圧します。

  • 転圧することで、芝生と土壌が密着し、根付きやすくなります。
  • 均一に転圧することが大切です。

ステップ5:水やり

十分な量の水を、芝生の根元にしっかりと与えます。

  • 水やりは、芝生の生育に欠かせません。
  • 特に、張り付け直後は、土壌を乾燥させないように注意が必要です。

排水性を高めるための工夫

薄い土壌では、特に排水性に注意する必要があります。水はけが悪いと、芝生の根腐れの原因になるからです。

  • 傾斜をつける:庭にわずかな傾斜をつけることで、雨水が自然に流れるようにします。
  • 暗渠排水:地中に溝を掘り、砂利などを敷き詰めて排水性を高める方法です。
  • 透水性のある舗装材:インターロッキングなど、透水性のある舗装材を使用することで、地面に水が浸透しやすくなります。

芝生の管理方法【季節に合わせたケアを】

芝生を美しく保つためには、日々の管理が大切です。

芝刈り

  • 定期的に芝刈りを行い、芝生の高さを一定に保ちます。
  • 芝刈り機の種類や使い方も重要な要素です。
  • 高麗芝は、生育が旺盛なので、こまめな芝刈りが必要です。

水やり

  • 土壌の乾燥を防ぐために、適切な水やりを行います。
  • 特に夏場は、朝夕2回の水やりがおすすめです。
  • 水やりは、芝生の根元にしっかりと行います。

肥料

  • 芝生の生育に必要な栄養分を補給するために、肥料を施します。
  • 肥料の種類や量は、季節や芝生の状態によって調整します。
  • 春と秋に肥料を与えるのが効果的です。

エアレーション

  • 土壌に穴を開けることで、水はけや通気性を良くします。
  • エアレーションは、年1~2回行うのがおすすめです。
  • 専用の道具を使うか、フォークなどで穴を開けることもできます。

病害虫対策

  • 芝生を病気や害虫から守るために、定期的な観察と適切な対策が必要です。
  • 病気や害虫の種類によって、適切な薬剤を使用します。

芝生のトラブルシューティング

芝生を育てていると、さまざまなトラブルが発生することがあります。

トラブル原因対策
茶色くなる水不足、栄養不足、病害虫原因を特定し、水やり、肥料、薬剤散布などを行う
枯れる水不足、根腐れ、病気枯れた部分を取り除き、新しい芝生を張る
根付かない張り方が不適切、土壌環境が悪い土壌改良を行い、適切な方法で張り直す

まとめ

薄い土壌でも、諦めずに芝生を育てることは可能です。

高麗芝は、日本の気候に適した丈夫な芝生なので、初心者の方にもおすすめです。

土壌改良、排水性の確保、適切な管理を行うことで、美しい芝生を手に入れることができます。

この記事を参考にして、ぜひ芝生に挑戦してみて下さい。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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