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芝生を購入する方法

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青々とした芝生は、庭を美しく彩り、憩いの場を提供してくれる魅力的なものです。近年では、DIY で芝生を敷く方が増え、ホームセンターやオンラインショップで手軽に芝生を購入できるようになりました。 この記事では、芝生の購入方法について、種類や特 […]

切り芝 芝生の植え方
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青々とした芝生は、庭を美しく彩り、憩いの場を提供してくれる魅力的なものです。近年では、DIY で芝生を敷く方が増え、ホームセンターやオンラインショップで手軽に芝生を購入できるようになりました。

この記事では、芝生の購入方法について、種類や特性、価格、購入場所、購入後の手入れ方法など、詳しく解説していきます。

1. 芝生の種類と特性

芝生には、大きく分けて暖地型と寒地型の2種類があります。 暖地型芝生は、日本の高温多湿な気候に適しており、関東以西の地域でよく育ちます。 一方、寒地型芝生は、寒さに強く、冬でも緑色を保ちますが、日本の夏には弱いため、北海道や東北地方などの寒冷地で栽培されることが多いです。 また、寒地型芝生は、暖地型芝生に比べて葉色が鮮やかで、冬でも緑を保てるという特徴から「エバーグリーン」とも呼ばれます。  

(1) 暖地型芝生

芝生の種類特徴適した場所手入れ
高麗芝日本で最も一般的な芝生。葉が細く、密生して美しい芝生を作る。耐暑性、耐乾燥性に優れており、丈夫で管理しやすい。庭園、ゴルフ場のフェアウェイなど、景観を重視する場所週1回程度の芝刈り
姫高麗芝高麗芝の中でも最も葉が細く、密生度が高いため、より繊細で美しい芝生を作ることができる。 成長が早いため、高麗芝よりもこまめな手入れが必要。個人宅の庭、ゴルフ場のグリーン週1~2回程度の芝刈り
野芝日本在来の芝生。葉が幅広く、硬いため、踏みつけに強く、公園やゴルフ場のラフなど、人が多く利用する場所で多く使用されている。 耐寒性も高く、寒冷地でも生育可能。 生長が遅いため、手入れが簡単。公園、ゴルフ場のラフ、遊具のある庭2週間に1回程度の芝刈り
ティフトン芝暖地型の西洋芝。高温や乾燥に強く、踏みつけにも強いため、運動競技場や校庭緑化に多く用いられている。 生長が早いため、こまめな刈り込みが必要。運動競技場、校庭週1回程度の芝刈り

日本芝  

日本の気候・環境に適した芝生で、高温多湿に強い性質です。関東より西側での生育に適しています。西洋芝と比べると、管理がしやすいというメリットがあります。冬は休眠期に入り、色が茶色くなりますが、春になると再び緑色に戻ります。芝生の色が変わることによって、季節の移り変わりを感じることができます。

西洋芝  

寒さに強く、冬でもきれいな緑色を保つのが特徴です。北海道・東北地方や標高が高い涼しい地域に分布しています。寒地型の西洋芝だけでなく、比較的暑さに強い暖地型の西洋芝もあります。

(2) 寒地型芝生

芝生の種類特徴適した場所手入れ
ベントグラス葉が柔らかく、密度の高い美しい芝生を形成する。低刈りや頻繁な刈り込みにも耐えられるため、ゴルフ場のグリーンに利用される。ゴルフ場のグリーン週2~3回程度の芝刈り
ブルーグラス一年中緑を保ちやすく、見た目が美しい芝生。乾燥や踏みつけにやや弱い。庭園、公園週1回程度の芝刈り
ライグラス寒地型芝生の中では、初期生育が早く、緑化に適している。耐暑性はやや劣る。緑化、芝生広場週1~2回程度の芝刈り

芝生の生育型

芝生の生育の仕方は、「ほふく茎型」、「根茎型」、「叢生(そうせい)型」の3つのタイプに分けられます。 ほふく茎型は、茎が地面を這うように伸びて広がるタイプで、高麗芝や姫高麗芝などがこれに該当します。根茎型は、地下茎が伸びて広がるタイプで、野芝などがこれに該当します。叢生型は、株立ち状に生育するタイプで、西洋芝の多くがこれに該当します。これらの生育型の違いは、芝生の広がり方やダメージからの回復力に影響します。  

2. 庭の広さや日当たり条件、気候に適した芝生を選ぶ

芝生を選ぶ際には、庭の広さや日当たり条件だけでなく、地域の気候も考慮することが重要です。

(1) 広さ

庭の広さに合わせて、必要な芝生の量を計算しましょう。芝生は、一般的に1束で1平方メートルをカバーできます。

(2) 日当たり

日当たりの良い場所には、暖地型芝生が適しています。一方、日陰が多い場所には、耐陰性のある野芝を選びましょう。 高麗芝は、日当たりが良い場所を好みますが、ある程度の耐陰性も持ち合わせています。  

(3) 用途

子供やペットが遊ぶ場合は、踏みつけに強い野芝がおすすめです。 美しい景観を楽しみたい場合は、高麗芝や姫高麗芝が適しています。  

(4) 気候と地域

芝草は、種類や品種によって生育に適した温度が異なります。 例えば、暖地型芝生は25℃以上の暑い気候を好み、寒地型芝生は15~25℃程度の穏やかな気候を好みます。  

日本の気候区分では、関東以西は暖地型芝草、北海道・東北地方は寒地型芝草が適しています。 暖地型芝草の中でも、野芝は耐寒性が高く、北海道南部まで栽培が可能です。 高麗芝は、耐寒性がやや劣りますが、東北南部まで栽培できます。  

また、「温量指数」という指標も、芝生選びの参考になります。 温量指数は、1年間の月平均気温が5℃以上の月について、平均気温から5℃を引いた残りの温度を年間で合計したものです。この温量指数を用いることで、より正確に芝生の生育に適した地域を判断することができます。  

3. 芝生の価格

芝生の価格は、種類や販売店によって異なります。

(1) 芝生の種類

一般的に、日本芝は西洋芝よりも安価です。 日本芝の中でも、高麗芝は最も一般的な品種であり、比較的安価に入手できます。姫高麗芝は、高麗芝よりも葉が細く、密生度が高いため、高麗芝よりも高価になります。野芝は、耐寒性が高く、丈夫なため、高麗芝や姫高麗芝よりも高価な傾向があります。  

西洋芝は、日本芝よりも高価ですが、冬でも緑色を保てるというメリットがあります。西洋芝の中でも、ベントグラスは、ゴルフ場のグリーンなどに使用される高級な品種であり、高価です。

(2) 販売店

ホームセンターでは、2束セットで販売されていることが多く、高麗芝や野芝は1,280円、姫高麗芝は1,980円、TM9は2,780円で購入できます。 オンラインショップでは、送料が別途かかる場合がありますが、10平方メートル単位で販売されていることもあり、広い面積に芝生を敷く場合は、オンラインショップで購入する方がお得な場合があります。  

(3) その他の費用

芝生を敷く際には、芝生本体の価格だけでなく、目土や砂などの資材費も必要になります。 目土は、芝生を植える際に土壌の表面を覆うために使用し、砂は、水はけを良くするために使用します。これらの資材は、ホームセンターや園芸店で購入できます。  

また、プロに芝張りを依頼する場合は、材料費に加えて、作業費も必要になります。 業者にもよりますが、1平方メートルあたり3,000~6,000円が相場です。  

4. 芝生の購入場所

芝生は、ホームセンター、園芸店、オンラインショップなどで購入できます。

(1) ホームセンター

実物を見て芝生の状態を確認できるのがメリットです。 多くのホームセンターでは、春と秋に芝生を販売しています。 購入する際は、乾燥や蒸れでダメージを受けていないか確認しましょう。 コメリでは、店頭受け取りと宅配の両方で芝生を購入できます。 店頭受け取りの場合は、予約注文することで、お求めやすい価格で購入できます。 ナフコでは、店舗受け取り限定で、芝生を20束以上から購入できます。  

(2) 園芸店

専門的な知識を持ったスタッフに相談しながら芝生を選べるのがメリットです。

(3) オンラインショップ

多様な種類の芝生を取り扱っており、自宅まで配送してくれるのがメリットです。 DIYショップRESTAでは、高麗芝、姫高麗芝、野芝などの定番品種に加え、省管理型に改良されたブランド芝も販売しています。 また、4月末~9月末は気温が高いため、芝生が乾燥し枯れてしまう可能性があります。この時期にオンラインショップで購入する場合は、クール便での配送がおすすめです。  

5. 購入後の手入れ方法

芝生は、購入して終わりではなく、美しい状態を保つためには、定期的な手入れが必要です。芝生のお手入れの基本は、芝刈り、水やり、除草、施肥の4つです。  

(1) 水やり

芝生は、根付いてからは、土や葉の状態、天気、気温を見て水やりの量を調整しますが、芝張り直後は、毎日水やりをする必要があります。 根が短いため、水分の吸収力が弱く、乾燥しやすい状態なので、水不足にならないように注意しましょう。 特に夏場は、気温でホースの水が温まってしまうことがあるため、温まった水を流し出してから、芝生に水やりをするようにしましょう。  

(2) 芝刈り

芝生は、伸びすぎると枯れてしまうため、定期的に芝刈りを行う必要があります。 芝刈りの頻度は、種類や季節によって異なりますが、一般的には、高麗芝は月に2回程度、夏場は月に2~3回程度が目安です。 芝刈りの前に、芝生の中に石や枝などの異物がないか確認し、取り除いておきましょう。 芝刈り機を使う場合は、刈り高を2~3cmほどに設定し、芝刈り後に残った芝は熊手を使って取り除きましょう。  

(3) 除草

芝生に雑草が生えてきたら、こまめに手で抜き取るのが一番良い方法です。 手で取りきれない場合は、芝生用の除草剤を使用しましょう。 除草剤には、雑草の発芽を抑える土壌処理剤と、生育した雑草を枯らす茎葉処理剤の2種類があります。  

(4) 施肥

芝生は、生育に必要な栄養分を肥料で補給する必要があります。肥料は、芝が根付いたタイミングで、芝生用の肥料を使用します。  

(5) 目土入れ

目土入れは、芝生の凹凸を修正したり、芝生の生育を促進させたりする効果があります。 年に1回程度、凹凸の気になる部分や芝を修復した時などに行うと良いでしょう。 目土入れを行う際は、芝生専用の目土を使用し、芝生の葉先が隠れない程度に撒きましょう。  

(6) エアレーション

エアレーションは、芝生に穴を開けて、土壌の通気性を良くする作業です。 年に一度はエアレーションを行うことで、芝生の生育を促進し、病気の予防にもなります。  

(7) サッチング

サッチングは、芝刈りの削りかすや枯れた葉などを除去する作業です。 サッチが堆積すると、水はけが悪くなったり、病害虫が発生しやすくなるため、年に一度はサッチングを行いましょう。 サッチングを行う際は、熊手やほうきを使ってサッチを集めるか、サッチ分解剤を使用する方法もあります。  

6. 購入前に芝生の状態や品質を確認する

芝生を購入する際は、以下の点に注意して、状態や品質を確認しましょう。

  • 色: 緑色が鮮やかで、均一であること。
  • 密度: 葉が密生しており、隙間が少ないこと。
  • 根の状態: 根がしっかりしており、白い根がたくさん出ていること。
  • 病害虫: 病気や害虫の被害がないこと。
  • 乾燥: 乾燥していないこと。
  • 土壌の pH: 土壌の酸度(pH)も芝生の生育に影響します。 理想的な土壌の pH は 6.0~7.0 です。 土壌の pH は、比色式 pH 検定器などを使って測定することができます。  

7. 芝生の購入に関するその他の情報

(1) 造園会社

芝生の販売だけでなく、芝張りや庭の設計・施工なども行っている造園会社もあります。 庭全体をリフォームする場合は、造園会社に相談してみるのも良いでしょう。造園会社によっては、芝生の張り込みだけでなく、土壌改良や排水工事なども行ってくれます。  

(2) 芝生の品質管理

スポーツターフなど、高品質な芝生を必要とする場合は、ターフクオリティ試験を実施している会社もあります。 試験項目には、表面硬度測定、水平せん断抵抗力測定、土壌調査、透水試験などがあります。  

(3) 芝生に関する Q&A サイト

芝生の手入れ方法やトラブルシューティングなど、芝生に関する疑問がある場合は、「しばふる」という Q&A サイトが参考になります。 このサイトでは、芝生の専門家が質問に答えてくれます。  

(4) 冬の芝生の緑色維持

暖地型の芝生は、冬になると休眠して茶色くなってしまいます。 冬でも緑色の芝生を楽しみたい場合は、寒地型芝生を植えるか、芝生用着色剤を使用する方法があります。 芝生用着色剤は、芝生に塗布することで、緑色を保つことができます。  

まとめ

この記事では、芝生の購入方法について、種類、特性、価格、購入場所、購入後の手入れ方法など、詳しく解説しました。芝生は、種類によって特性や価格、手入れ方法が異なるため、事前に情報収集を行い、自分の庭に合った芝生を選びましょう。

芝生選びのポイント

  • 庭の広さ、日当たり条件、地域の気候に合った芝生を選ぶ。
  • 用途に合わせて芝生を選ぶ。
  • 価格と品質のバランスを考える。

芝生の購入場所

  • ホームセンター: 実物を見て芝生の状態を確認できる。
  • 園芸店: 専門的な知識を持ったスタッフに相談できる。
  • オンラインショップ: 多様な種類の芝生を取り扱っている。

芝生の購入後の手入れ

  • 芝刈り、水やり、除草、施肥などの基本的な手入れを定期的に行う。
  • エアレーションやサッチングなどの特別な手入れも必要に応じて行う。

芝生は、購入して終わりではなく、美しい状態を保つためには、定期的な手入れが重要です。この記事を参考に、芝生のある快適な生活を楽しんでください。ソースと関連コンテンツ

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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