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芝生の種類別、土壌と気候の相性ガイド

この記事の概要

このページの目次 芝生を選ぶ際の基本1. 芝生の基本的な分類と特徴2. 暖地型芝と土壌・気候の相性3. 冷地型芝と土壌・気候の相性4. 土壌改良と芝生選びの実践ガイドまとめ: 理想の芝生を育てるために 芝生を選ぶ際の基本 芝生を庭に取り入れ […]

芝生 芝生の種類と比較
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芝生を選ぶ際の基本

芝生を庭に取り入れると、自然の魅力が引き立つだけでなく、快適な空間が作られます。しかし、芝生が美しく育つかどうかは、選んだ芝生の種類と土壌や気候の相性に大きく依存します。適切な種類を選び、理想的な環境を整えることで、健康で美しい芝生を育てることが可能になります。本コラムでは、代表的な芝生の種類ごとに、適した土壌や気候の条件を解説し、それぞれに合った管理方法をご紹介します。


1. 芝生の基本的な分類と特徴

1-1. 暖地型芝と冷地型芝

芝生は主に暖地型芝冷地型芝に分類されます。それぞれの適応環境や特徴を理解することが重要です。

暖地型芝

  • 特徴: 高温多湿の環境に適応しており、日本の多くの地域で利用されています。
  • 代表例: 高麗芝、野芝、ティフトン。
  • 適した気候: 暖かい気候や直射日光が当たる環境。
  • 成長サイクル: 夏に成長が活発で、冬は休眠。

冷地型芝

  • 特徴: 涼しい環境に強く、高温に弱い品種が多い。
  • 代表例: ケンタッキーブルーグラス、トールフェスキュー、ペレニアルライグラス。
  • 適した気候: 冷涼な地域や半日陰。
  • 成長サイクル: 春と秋に成長が活発で、冬に耐寒性を発揮。

1-2. 土壌と気候が芝生に与える影響

芝生はその種類によって、適した土壌や気候が異なります。以下の要素が芝生の成長に大きな影響を及ぼします。

  • 土壌のpH: 芝生が吸収しやすい栄養分の可用性に影響します。
  • 排水性: 水はけが悪いと根腐れや病気が発生しやすくなります。
  • 日照量: 芝生の種類によっては、日陰に耐性があるものや直射日光を好むものがあります。

2. 暖地型芝と土壌・気候の相性

2-1. 高麗芝

高麗芝は、日本で最も一般的に使用される暖地型芝の一つです。

適した土壌

  • pH: 中性〜弱酸性(6.0〜7.0)。
  • 排水性: 水はけが良く、砂質土が理想的。
  • 有機物: 土壌に適度な栄養分を含むことが望ましい。

適した気候

  • 気温: 高温多湿に強く、夏に成長が活発。
  • 日照: 日当たりの良い場所を好むが、半日陰でも一定の成長が可能。

管理ポイント

  • 水やり: 夏は土壌が乾燥しないように注意し、朝の涼しい時間帯に行う。
  • 芝刈り: 刈り込みは3〜4cm程度の高さを保つ。

2-2. ティフトン

ティフトンは、スポーツ施設や耐久性が求められる場所に多く使われる暖地型芝です。

適した土壌

  • pH: 中性(6.5〜7.0)。
  • 排水性: 砂壌土やローム土が最適で、保水性も重要。

適した気候

  • 気温: 高温に非常に強く、乾燥にも耐える。
  • 日照: 完全な日光の下で最も良く育つ。

管理ポイント

  • 施肥: 成長期には窒素肥料を適量与える。
  • 芝刈り: 頻繁な刈り込みが必要で、5cm以下に保つ。

3. 冷地型芝と土壌・気候の相性

3-1. ケンタッキーブルーグラス

ケンタッキーブルーグラスは、観賞用として人気が高い冷地型芝です。

適した土壌

  • pH: 弱酸性〜中性(6.0〜7.0)。
  • 排水性: 適度な保水性を持つ土壌が理想。
  • 有機物: 栄養価が高く、土壌改良材の使用が効果的。

適した気候

  • 気温: 冷涼な気候に強く、高温には弱い。
  • 日照: 日当たりの良い場所がベストだが、部分的な日陰にも対応可能。

管理ポイント

  • 水やり: 乾燥しやすいので定期的に十分な水を与える。
  • 芝刈り: 5〜7cmの高さを維持。

3-2. トールフェスキュー

トールフェスキューは、耐寒性と耐暑性を兼ね備えた冷地型芝です。

適した土壌

  • pH: 中性〜弱アルカリ性(6.0〜7.5)。
  • 排水性: 水はけが良いが、保水性も重要。
  • 有機物: 堆肥などを加えると成長が促進される。

適した気候

  • 気温: 高温と低温の両方に適応可能。
  • 日照: 日当たりが良い場所から半日陰まで対応。

管理ポイント

  • 施肥: 秋と春にリン酸とカリウムを多く含む肥料を与える。
  • エアレーション: 年1〜2回行い、根の健康を保つ。

4. 土壌改良と芝生選びの実践ガイド

4-1. 土壌改良の基本ステップ

芝生を健康的に育てるためには、土壌を適切に改良することが重要です。

  1. 土壌検査: pH値や養分を測定し、不足している成分を補います。
  2. 排水性の改善: 砂や軽石を混ぜて、水はけを良くします。
  3. 有機物の追加: 堆肥や腐葉土を混ぜて土壌の栄養を補います。

4-2. 芝生選びのポイント

  • 気候の条件: 暖地型か冷地型かを判断。
  • 土壌の性質: pHや排水性に合った品種を選ぶ。
  • 利用目的: 耐久性を求めるか、美観を重視するかを考慮。

まとめ: 理想の芝生を育てるために

芝生は種類によって適した土壌や気候が異なるため、まずは自分の庭や施設の環境をよく理解し、それに合った芝生を選ぶことが重要です。暖地型芝は高温多湿な地域に適し、冷地型芝は冷涼な気候に適しています。また、適切な土壌改良やメンテナンスを行うことで、どの種類の芝生も健康的に育てることが可能です。このコラムを参考に、土壌と気候に最適な芝生を選び、美しい緑の空間を実現してください!

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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