芝生の春の手入れ:肥料、刈り方、水やりのポイント

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春は、芝生が冬の休眠期を終えて成長を再開する時期です。この時期の手入れが、その年の芝生の美しさや健康を大きく左右します。肥料、刈り方、水やりといった基本的な作業を適切に行うことで、芝生は鮮やかな緑を取り戻し、健康な状態を維持できます。本記事 […]

芝生の手入れ(年間スケジュール)
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春は、芝生が冬の休眠期を終えて成長を再開する時期です。この時期の手入れが、その年の芝生の美しさや健康を大きく左右します。肥料、刈り方、水やりといった基本的な作業を適切に行うことで、芝生は鮮やかな緑を取り戻し、健康な状態を維持できます。本記事では、春に実施すべき手入れのポイントを詳しく解説します。


春の芝生管理が重要な理由

芝生は、冬の寒さや乾燥によってダメージを受けていることが多く、春のケアが欠かせません。この時期の管理が重要である理由を以下にまとめました。

1. 冬のダメージの修復

冬の間、霜や積雪、乾燥した寒風の影響で、芝生が部分的に傷んでいることがあります。これを修復することで、春からの成長をスムーズにします。

2. 成長環境の整備

春は芝生の新芽が発芽し始める時期です。適切な肥料や水分を与え、土壌環境を整えることで、新芽の成長をサポートできます。

3. 雑草の予防

春は雑草が発芽しやすい時期でもあります。芝生を健康に保つことで、雑草の侵入を防ぐことが可能です。


肥料の施し方:春の施肥で注意すべきポイント

春の施肥は、芝生の成長を助け、健康を保つために欠かせません。適切な肥料選びと施肥方法を押さえておきましょう。

1. 肥料の種類

春用の肥料は、芝生の成長を促進するために窒素を多く含むものが適しています。

  • 窒素肥料
    芝生の葉を成長させ、濃い緑色を実現します。
  • リン酸肥料
    根の成長を促進し、栄養吸収をサポートします。
  • カリウム肥料
    芝生の細胞壁を強化し、病害や乾燥に対する耐性を高めます。

2. 施肥のタイミングと方法

  • 施肥のタイミング
    地面が凍結していない3月中旬から4月初旬に施肥を行うのが理想的です。
  • 均一に撒く
    肥料を均一に撒くことで、ムラのない成長が期待できます。施肥機を使用すると便利です。
  • 施肥後の水やり
    肥料を撒いた後は軽く水を与え、土壌に浸透させます。ただし、雨が降る予定の日に施肥を行うと自然に肥料が浸透するため効率的です。

3. 注意点

  • 過剰施肥を避ける
    肥料を与えすぎると芝生が「肥料焼け」を起こす可能性があります。推奨量を守りましょう。
  • 雑草対策との組み合わせ
    芽止め剤を含む肥料を使用すると、雑草の発芽を抑えながら芝生を育てることができます。

刈り方:春の芝刈りのコツ

春の芝刈りは、芝生に負担をかけずに成長を促すために重要です。以下のポイントを押さえて、正しい芝刈りを実践しましょう。

1. 芝刈りのタイミング

芝生が成長を再開し、5~7cm程度の高さになったら芝刈りを始めます。成長が遅れている場合は、土壌温度の上昇を待ってから作業を開始してください。

2. 刈り高さの設定

  • 最初の刈り
    春の初めは、芝刈りの高さを通常より少し高め(5~7cm)に設定し、芝生への負担を軽減します。
  • 徐々に高さを調整
    芝生が健康に成長してきたら、刈り高さを通常の設定(3~5cm)に戻します。

3. 刈り方のポイント

  • 刈りカスを除去
    刈りカスは通気性を妨げ、病害の原因になる可能性があるため、必ず取り除きます。
  • 刃のメンテナンス
    芝刈り機の刃を定期的に研いでおくと、芝生がスムーズに刈られ、ダメージを減らせます。

4. 注意点

  • 濡れた芝生を刈らない
    朝露や雨で芝生が濡れているときに刈ると、芝刈り機が詰まりやすく、芝生が傷つきやすくなります。
  • 頻度を守る
    春は週に1回程度の頻度で芝刈りを行い、芝生の健康を維持します。

水やり:春の適切な水分管理

芝生にとって水分は成長を促す大切な要素です。しかし、春の水やりはタイミングや量を誤ると逆効果になることがあります。

1. 水やりのタイミング

  • 土壌が乾燥している場合に行う
    3月から4月は雪解け水や降雨が十分なことが多いため、土壌が乾燥している場合にのみ追加の水やりを行います。
  • 朝早くまたは夕方に実施
    気温が低い時間帯に水やりを行うと、水分の蒸発が少なく、効率的に吸収されます。

2. 適切な量と頻度

  • 量は控えめに
    春は過剰な水やりを避け、芝生が軽く湿る程度にとどめます。
  • 頻度は状況次第
    乾燥が続く場合は週に1~2回、水を深く浸透させるように与えます。

3. 注意点

  • 過剰な水やりを避ける
    過剰な水やりは根腐れや病害の原因となるため、必要以上に水を与えないように注意してください。
  • 排水性を確保
    水たまりができやすい場合は、エアレーションや砂の追加で排水性を改善します。

春の芝生管理の効果

適切な肥料、刈り方、水やりを行うことで、芝生には以下のような効果が期待できます。

  • 健康で強い芝生の育成
    新芽が力強く成長し、芝生全体が健康になります。
  • 病害や雑草のリスク軽減
    密度の高い芝生は病害や雑草の侵入を防ぐ効果があります。
  • 鮮やかな緑の復活
    施肥と水分管理が適切であれば、芝生は美しい緑を早期に取り戻します。

まとめ

春の芝生管理は、その年の芝生の美しさと健康を決定づける大切な作業です。肥料を適切に施し、刈り方や水やりを工夫することで、芝生の成長を促し、病害や雑草のリスクを軽減することができます。この記事を参考に、春の手入れを計画的に進め、緑豊かな芝生を育ててください。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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