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秋にやるべき芝生の雑草取りと手入れ方法

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秋になると、庭の芝生が夏の酷暑を乗り越え、冬に備える重要な時期に入ります。この時期、雑草の除去や適切な手入れを行うことで、芝生の健康を保ち、美しい緑を翌春に迎える準備を整えることができます。具体的にどのような作業を行えば良いのかを教えてくだ […]

芝生の手入れに関する質問
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秋になると、庭の芝生が夏の酷暑を乗り越え、冬に備える重要な時期に入ります。この時期、雑草の除去や適切な手入れを行うことで、芝生の健康を保ち、美しい緑を翌春に迎える準備を整えることができます。具体的にどのような作業を行えば良いのかを教えてください。


秋の芝生手入れの基本

雑草取りの重要性

秋の芝生には、夏の間に成長したさまざまな雑草が潜んでいます。これらの雑草を放置すると、冬を越えた後に芝生の成長を妨げる原因となります。特に多年草の雑草は、根を深く張っているため、秋の間にしっかりと取り除くことが重要です。雑草を取る際のポイントは以下の通りです。

  • 手作業で抜く: 小さな雑草や芝生全体に点在する雑草は、根ごと取り除くことが重要です。根を残してしまうと再生してしまいます。
  • 除草剤の使用: 広範囲に雑草が広がっている場合は、芝生用の選択性除草剤を使用します。除草剤を使用する際は、芝生に適した製品を選び、使用方法を厳守しましょう。
  • 雨上がりがベスト: 土壌が柔らかい雨上がりの日に作業を行うと、雑草が取りやすくなります。

サッチ除去

サッチとは、芝生の枯れた葉や根が積み重なった層のことです。適度なサッチは芝生を保護しますが、過剰になると水や栄養の浸透を妨げる原因となります。秋はサッチ除去に最適な季節です。

  • 熊手を使う: 手作業で熊手を使い、表面を軽く引っ掻くようにしてサッチを取り除きます。
  • エアレーションとの併用: サッチ除去後にエアレーションを行うと、土壌の通気性が高まり、芝生が健康に成長しやすくなります。

雑草の種類別対策

  • スギナやタンポポ: 地中深く根を張る雑草は、専用の根取りツールを活用して根を完全に除去しましょう。
  • クローバー: 繁殖力が高いため、選択性除草剤と併用して根気よく対処します。
  • カタバミ: 広がりやすい特性を持つため、初期段階で迅速に除去することが鍵です。

秋の芝生の栄養補給

肥料の選び方

秋は、芝生に十分な栄養を与える最後のチャンスです。この時期に適切な肥料を使用することで、根を強化し、冬を健康に越える準備が整います。

  • 低窒素高カリウムの肥料: 秋には窒素成分が少なく、カリウム成分が多い肥料を選びましょう。カリウムは根の成長を促進し、寒さへの耐性を高めます。
  • 緩効性肥料: 時間をかけて養分を供給する緩効性肥料は、効果が持続しやすく、芝生の健康を長期間維持できます。

肥料の施し方

  • 均一に撒く: 肥料散布機を使用し、芝生全体に均一に撒きましょう。不均一な施肥は、生育不良や芝生の斑点を引き起こすことがあります。
  • 散布後の水やり: 肥料を撒いた後は、たっぷりと水を与えます。これにより、養分が土壌に浸透しやすくなります。

追加の栄養補給

  • 有機堆肥の使用: 秋に有機堆肥を施すことで、土壌の微生物活動が活発になり、栄養供給の効果が高まります。
  • 微量要素の補充: 芝生に欠かせない鉄分やマグネシウムなどの微量要素を補充する製品を選ぶと、全体的な健康状態を向上させることができます。

秋の芝刈りのポイント

適切な刈高

芝生を刈る際、刈高を適切に調整することが重要です。秋の芝刈りでは、次の点に注意しましょう。

  • 少し高めに設定: 冬を迎える芝生には、葉の長さをやや長めに残しておくのが理想的です。長い葉は光合成の効率を高め、根を強くします。
  • 徐々に短く: 最後の芝刈りでは、通常より少し短めに刈ることで、冬の間の病害虫リスクを軽減します。

刈りカスの処理

刈りカスを放置すると、芝生の通気性が悪化する可能性があります。

  • 刈りカスを集める: 小型の刈り取り袋や熊手を使って刈りカスを集めましょう。
  • 堆肥として活用: 刈りカスは堆肥として再利用することが可能です。

芝刈りの頻度

秋の芝刈りは、以下の頻度を目安に行うと効果的です。

  • 月に2回程度: 成長が穏やかになる秋は、芝刈りの頻度を調整し、芝生の負担を軽減します。
  • 最後の芝刈り時期: 冬が始まる直前に最後の芝刈りを行い、葉が極端に長くならないよう注意しましょう。

芝生を守る追加のヒント

病害虫対策

秋は、芝生が病害虫に対して比較的弱くなる時期です。以下の対策を行いましょう。

  • 目視でのチェック: 芝生に変色した部分や不自然な模様が現れた場合、病気の初期兆候である可能性があります。
  • 殺菌剤や防虫剤の使用: 必要に応じて、適切な殺菌剤や防虫剤を散布します。ただし、使用頻度や量には注意が必要です。
  • 自然環境を活用: 鳥や益虫を誘引することで、害虫を自然に抑制することも効果的です。

水やりの工夫

秋の水やりは、夏ほど頻繁に行う必要はありませんが、乾燥が続く場合は適切なタイミングで水を与えることが重要です。

  • 朝早く: 朝早くに水やりを行うことで、水分の蒸発を抑え、効率的に吸収させることができます。
  • 深く浸透させる: 表面だけではなく、根までしっかりと浸透するように十分な量の水を与えましょう。

秋の芝生ケアのまとめ

秋の手入れは、翌春に美しい芝生を迎えるための準備段階です。雑草取り、サッチ除去、肥料散布、芝刈りなどの作業を適切に行うことで、芝生の健康を維持しやすくなります。

特にこの時期は、冬に備えた土壌の栄養補給と通気性の向上を重視することが重要です。また、病害虫のリスクを最小限に抑えるための定期的なチェックも忘れないようにしましょう。

計画的なケアを行い、春には見事な緑の芝生を楽しむための基礎を築きましょう。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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