東北地方で芝生を張る最適な時期は?

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北海道・東北の芝生育成の知恵
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東北地方で芝生を張る際の注意点

東北地方は四季の変化がはっきりしており、冬は積雪や厳しい寒さ、夏は比較的穏やかな気候が特徴です。この地域で庭に芝生を張るには、気候条件に合った品種を選び、適切な時期に作業を行うことが重要です。特に寒冷地型芝草である「西洋芝」は東北地方に適しており、庭の美しい緑を長期間維持できます。

この記事では、東北地方で芝生を張る最適な時期や、西洋芝の特性、育成方法について詳しく解説します。


西洋芝の特徴と東北地方での適性

西洋芝とは?

西洋芝は、寒冷地型芝草を中心とした品種で、ヨーロッパや北アメリカを原産としています。東北地方のような寒冷地に適応しており、一年中緑を保つ「常緑性」が魅力です。

西洋芝のメリット

  1. 耐寒性が高い
    氷点下の気温にも耐えられる品種が多く、冬でも枯れにくいです。
  2. 常緑性
    冬でも葉の色を維持できるため、美しい景観を保てます。
  3. 柔らかな質感
    触り心地が良く、子どもやペットが遊ぶ庭にも最適です。

西洋芝のデメリット

  1. 管理が手間
    成長が早い品種が多く、芝刈りや施肥の頻度が高くなります。
  2. 価格が高い
    高麗芝に比べると初期費用と維持費用がやや高めです。

東北地方で芝生を張る最適な時期

東北地方で芝生を張るには、季節ごとの気候に合わせた適切なタイミングが重要です。特に西洋芝は、張る時期によって根付くスピードや成長具合に大きな影響を受けます。以下に季節ごとの特徴と注意点を解説します。

春(4月~5月)

ベストシーズン
春は東北地方で西洋芝を張る最適な時期の一つです。気温が10~20℃に安定し、芝生の発芽と成長に適した環境が整います。

  • ポイント
    • 種から撒く場合は、土壌の準備を徹底し、発芽に必要な水分を保ちます。
    • ロール芝や切り芝を使用する場合は、敷設後にたっぷりと水を与えます。
    • 雨が少ない日が続く場合は、早朝や夕方に十分な水やりを行い、乾燥を防ぎます。

夏(6月~8月)

注意が必要な時期
東北地方の夏は、全国的に見ても比較的涼しいですが、7月~8月には気温が高くなることがあります。この時期は芝生の張り付け作業が難しい場合がありますが、耐暑性のある品種を選べば対応可能です。

  • ポイント
    • 耐暑性の高いトールフェスクなどの品種を選ぶ。
    • 日差しが強い日は作業を避け、早朝か夕方に行う。
    • 水分が不足しないよう、頻繁に散水を行う。

秋(9月~10月)

もう一つのベストシーズン
秋は春と並ぶ西洋芝の張り付けに最適な時期です。気温が15~20℃と安定し、湿度が適度に保たれることで、芝生がしっかり根付く環境が整います。

  • ポイント
    • 秋に張った芝生は冬までに根を十分に成長させる必要があります。
    • ロール芝の場合は、敷設後に軽く転圧して土と密着させます。
    • 根を強化するためにカリウムを多く含む肥料を使用します。

冬(11月~3月)

避けるべき時期
冬は東北地方での芝生張りには適していません。地面が凍結しやすく、芝生が根を張ることができないため、この時期の張り付け作業は避けましょう。

  • 冬場の対策
    • 秋に張った芝生を保護するため、ワラや防寒シートを使用します。
    • 雪が積もった場合は、芝生を傷つけないよう慎重に除雪を行います。

東北地方でおすすめの西洋芝品種

1. トールフェスク

耐寒性と耐暑性を兼ね備えた万能型の品種です。踏圧にも強く、公園や広場、家庭の庭に最適です。

  • 特徴
    • 深く強い根を張るため、乾燥にも強い。
    • 耐久性が高く、頻繁に踏まれる場所でも健康を保てる。

2. ケンタッキーブルーグラス

美しい濃い緑色が特徴で、東北地方の寒冷地に適した品種です。一度根付けば広がりが良く、密度の高い芝生を形成します。

  • 特徴
    • 冬の間も緑を保つ優れた耐寒性。
    • デザイン性の高い庭に向いている。

3. レッドフェスク

湿気や日陰にも対応できる品種で、東北地方の庭の多様な条件に適しています。

  • 特徴
    • 日陰や湿潤な環境に強い。
    • 混合芝としてもよく使用される。

4. ペレニアルライグラス

発芽と成長が速く、短期間で緑化が可能な品種です。主に混合芝として利用されます。

  • 特徴
    • 明るい緑色で美しい景観を提供。
    • 耐寒性はやや低めのため、他の品種と組み合わせて使用すると効果的。

5. ベントグラス

均一で細かな葉が特徴の高級品種で、ゴルフ場のグリーンにも使われます。手入れが難しいですが、デザイン性重視の庭に適しています。

  • 特徴
    • 高い耐寒性と美しい質感。
    • 管理が難しいため、手間を惜しまない方におすすめ。

西洋芝の育成ポイント

  1. 土壌改良
    西洋芝は排水性と保水性のバランスが良い土壌を好みます。有機質を混ぜて通気性を向上させましょう。
  2. 水やり
    発芽期や乾燥時には十分な水を与えることが重要です。成長期には週に2~3回の深水を行い、根が深く張るよう促します。
  3. 施肥
    春と秋には窒素を含む肥料を使用し、根や葉の成長を促進します。冬前にはカリウムを多く含む肥料を施して、根を強化します。
  4. 芝刈り
    成長期には1~2週間に1回の芝刈りを行い、美しい見た目と健康を維持します。

まとめ:東北地方で西洋芝を張るベストタイミング

東北地方で西洋芝を張る最適な時期は、春(4~5月)と秋(9~10月)です。これらの時期は気温や湿度が安定しており、芝生が根付くための条件が整っています。また、耐寒性や耐暑性、管理のしやすさを考慮して、自分の庭に最適な品種を選びましょう。

適切な土壌準備、定期的なメンテナンスを行うことで、東北地方の気候にも負けない美しい芝生を育てることができます。この記事を参考に、四季折々の緑を楽しむ理想の庭を実現してください。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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