春の芝生施肥のコツ:3月に実践すべき正しい方法

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春は芝生が活動を再開し、新芽が成長を始める季節です。特に3月は芝生の施肥を行うベストタイミングとされており、この時期に適切な施肥を行うことで芝生が健やかに育ち、美しい緑が広がります。しかし、施肥の方法や選ぶ肥料を間違えると、逆に芝生が弱って […]

芝生の手入れ(年間スケジュール)
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春は芝生が活動を再開し、新芽が成長を始める季節です。特に3月は芝生の施肥を行うベストタイミングとされており、この時期に適切な施肥を行うことで芝生が健やかに育ち、美しい緑が広がります。しかし、施肥の方法や選ぶ肥料を間違えると、逆に芝生が弱ってしまうこともあるため注意が必要です。この記事では、春の芝生施肥における具体的な方法やコツについて詳しく解説します。


なぜ春の施肥が重要なのか?

冬のダメージからの回復

冬の間、芝生は寒さや霜によって休眠状態に入り、葉は枯れてしまいがちです。また、根も活動を抑えているため、土壌中の栄養を十分に吸収できず、全体的に弱った状態になります。春に施肥を行うことで、栄養を効率よく補給し、冬のダメージからの回復を促進します。

春から夏への成長のサポート

春は芝生が新しい葉を伸ばし、根を張る重要な成長期です。この時期にしっかりと栄養を与えておくことで、芝生は夏の高温や乾燥にも負けない強い状態になります。春の施肥は、夏の健康な芝生を育てるための土台作りとも言えるでしょう。

雑草や病害虫への抵抗力を高める

栄養が不足している芝生は、成長が遅くなり、雑草や病害虫に侵されやすくなります。春の施肥によって芝生を健康に保つことで、雑草の侵入や病害虫の発生を防ぎ、芝生本来の密度と強さを取り戻すことができます。


春の芝生施肥に最適なタイミング

春の施肥は、3月下旬から4月上旬が理想的です。以下のポイントを目安に、最適なタイミングを見極めましょう。

  • 気温が安定して15℃前後になる
    芝生が成長を開始する目安は、日中の気温が15℃程度に達する頃です。気温が低すぎると、芝生は栄養を十分に吸収できません。
  • 芝生が新芽を出し始める
    新しい緑色の芽が確認できたら、芝生が栄養を吸収できる状態になっているサインです。このタイミングで施肥を行うことで、栄養がしっかりと根に行き届きます。
  • 雨が少ない晴れた日を選ぶ
    施肥を行う日は、雨が降らないことが望ましいです。雨が多いと肥料が流れてしまう可能性があるため、晴れた日に行い、その後に軽く水やりを行うのが理想です。

春の芝生施肥に適した肥料の選び方

芝生に必要な栄養素とは?

芝生の健康な成長には、以下の3つの栄養素が重要です。

  1. 窒素(N)
    • 葉や茎の成長を助け、芝生の緑色を鮮やかにする働きがあります。
    • 春の施肥では、窒素が多めの肥料を選ぶと効果的です。
  2. リン酸(P)
    • 根の成長を促し、芝生を強く健康に保ちます。
    • 芝生の根張りが弱い場合に有効です。
  3. カリウム(K)
    • 病害虫や乾燥、踏圧などへの抵抗力を高める効果があります。
    • 春から夏にかけての芝生の強化に役立ちます。

春におすすめの肥料の種類

  • 芝生専用の化成肥料
    N-P-K(窒素・リン酸・カリウム)のバランスが取れた芝生専用肥料が最も使いやすく、初心者にもおすすめです。春用として窒素分が多めに含まれたものを選びましょう。
  • 有機肥料
    緩やかに効果が現れるため、芝生への負担が少なく、土壌改良にも役立ちます。
  • 液体肥料
    効果が早く現れるため、即効性を求める場合に有効です。ただし、過剰に与えないように注意が必要です。

春の施肥の具体的な方法とコツ

1. 肥料の散布手順

  1. 芝生の状態を整える
    施肥を行う前に、芝刈りをして枯れ葉や雑草を取り除きます。これにより、肥料が地面に直接届きやすくなります。
  2. 肥料を均等に散布する
    肥料は専用の散布機(スプレッダー)を使用すると、均一にまくことができます。手作業で行う場合は、少量ずつ重ねながら丁寧に散布しましょう。
  3. 軽く水やりをする
    肥料をまいた後は、軽く水やりを行います。これにより、肥料が土壌に浸透しやすくなります。ただし、水のやりすぎには注意してください。

2. 肥料焼けを防ぐコツ

  • 肥料の量を守る:パッケージに記載されている適量を守りましょう。過剰な施肥は「肥料焼け」の原因になります。
  • 均等にまく:ムラがあると、一部の芝生だけに栄養が集中し、不均衡な成長を招きます。
  • 施肥後は水やりをする:肥料が地表に残らないよう、水で軽く流し込むことが大切です。

春の施肥後のアフターケア

1. 定期的な水やり

肥料を散布した後は、芝生が乾燥しないように注意しましょう。必要に応じて水やりを行いますが、過剰な水やりは避け、土壌の状態を見ながら調整します。

2. 雑草の除去

施肥によって芝生が成長し始めると、同時に雑草も増えやすくなります。手作業で雑草を取り除くか、芝生専用の除草剤を使って対策を行いましょう。

3. 定期的な芝刈り

施肥後は芝生の成長が促進されるため、芝刈りの頻度を増やします。一度に刈りすぎないように注意し、芝生全体を均一に整えましょう。


まとめ:春の施肥で芝生を健康に育てよう

春の芝生施肥は、冬のダメージからの回復を助け、夏に向けて強く健康な芝生を育てるための重要なステップです。3月の適切なタイミングで窒素を中心とした肥料を施し、正しい手順で散布を行うことで、芝生は青々と美しく成長します。

施肥後の水やりや雑草対策、芝刈りを継続的に行うことで、芝生はさらに密度を増し、理想的な状態に仕上がります。今年の春こそ、正しい施肥の方法を実践し、青々とした美しい芝生を手に入れましょう。手間を惜しまずケアを続けることで、夏には目を見張るような緑の絨毯が広がるはずです!

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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