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寒冷地の芝生を元気に保つための冬のポイント

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寒冷地では、厳しい寒さや積雪による影響から芝生を守ることが重要です。適切な冬の管理を行えば、芝生は元気な状態を維持し、春からの成長をスムーズにスタートさせることができます。この記事では、寒冷地の芝生を元気に保つための冬のポイントを解説します […]

芝生の手入れ(年間スケジュール)
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寒冷地では、厳しい寒さや積雪による影響から芝生を守ることが重要です。適切な冬の管理を行えば、芝生は元気な状態を維持し、春からの成長をスムーズにスタートさせることができます。この記事では、寒冷地の芝生を元気に保つための冬のポイントを解説します。


寒冷地の芝生に必要な冬の準備

冬を迎える前の準備が、寒冷地の芝生を守る基本です。この時期に適切な作業を行うことで、冬のダメージを軽減し、芝生の健康状態を保てます。

1. 最後の芝刈り

冬前の最終的な芝刈りでは、芝生の高さを適切に調整することが重要です。

  • 短すぎず長すぎない高さ
    芝の高さを4~5cmに保つことで、保温効果を高めながら湿気がこもるのを防ぎます。短すぎると根が寒さや乾燥に弱くなり、長すぎると病害のリスクが高まります。
  • 刈り取った芝草の除去
    刈り取った芝草は、表面に残さず掃除します。デブリが残ると通気性が悪化し、病気の原因になることがあります。

2. 秋用肥料の施用

冬を乗り越えるためには、芝生がしっかりと栄養を蓄える必要があります。

  • 窒素控えめの肥料
    リン酸やカリウムを多く含む肥料を使用すると、根の成長が促進され、耐寒性が向上します。窒素の多い肥料は葉の成長を促しすぎるため、この時期には控えましょう。
  • 施肥のタイミング
    初雪の2~3週間前に施肥を行うのが理想です。積雪後に肥料を撒いても効果が薄れるため、計画的に進めましょう。

3. エアレーションと目土の追加

土壌環境を整えることも、冬を迎える重要な準備です。

  • エアレーション
    芝生の表面に穴を開け、土壌の通気性を改善します。これにより、根に酸素や水分が行き渡りやすくなります。
  • 目土の追加
    目土を薄く撒くことで、凍結から根を保護します。また、地表面の凹凸を整え、均一な土壌環境を作り出します。

冬の間に行うべき芝生管理

寒冷地では冬の間も芝生を健康に保つための作業が必要です。以下のポイントを守りながら、芝生をケアしましょう。

1. 積雪管理

積雪は自然の断熱材として機能する一方で、過剰な雪は芝生に悪影響を及ぼします。

  • 雪を均等に広げる
    積雪が一箇所に集中すると、その部分が窒息状態になり、病害が発生しやすくなります。スコップやブロワーを使って均等に広げましょう。
  • 雪かき時の注意
    除雪作業では、金属製のスコップを避け、芝生を傷つけないようゴム製のスコップや柔らかいブラシを使用します。特に芝生の表面を削らないよう注意が必要です。

2. 防寒資材の活用

積雪が少ない地域や極寒の地域では、防寒資材を使用することで芝生を守ることができます。

  • 不織布や保護シート
    芝生専用の不織布や保護シートは、寒風や乾燥から芝生を保護します。通気性が良い素材を選ぶと、湿気がこもるのを防ぎます。
  • マルチング材の使用
    落ち葉やワラなどを薄く撒くことで、地表を覆い保温効果を高めることができます。ただし、過剰に積み重ねると湿気がこもり病害の原因になるため注意が必要です。

3. 病害対策

冬の芝生は湿気や低温により病気にかかりやすい状態です。

  • スノーモールドの予防
    スノーモールド(雪腐病)は、積雪下で湿気がこもると発生します。適切な積雪管理と通気性の確保が予防のポイントです。
  • 殺菌剤の散布
    病気の兆候が見られる場合、早めに殺菌剤を使用して対応しましょう。散布後は湿気を避け、乾燥した環境を保つことが重要です。

冬に避けるべきこと

冬の芝生はデリケートな状態にあるため、間違った管理はダメージを与える可能性があります。以下の点に注意してください。

1. 踏圧を避ける

積雪中や凍結中の芝生は非常に脆く、踏むことで根や地表が損傷する可能性があります。

  • 芝生エリアへの立ち入り制限
    芝生の上を歩く際は、通路を限定し、踏圧を最小限に抑えましょう。

2. 過剰な水やり

冬眠中の芝生は成長が停止しているため、水分の吸収がほとんどありません。

  • 水やりの頻度を抑える
    特に寒冷地では、過剰な水やりが土壌の凍結を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

3. 除雪機の使用

除雪機や重機を芝生の上で使用すると、根や地表を傷つけるリスクがあります。

  • 手動の除雪器具を使用
    重機を避け、手作業で除雪を行うことで、芝生を守りながら雪を取り除けます。

冬明け後の芝生ケア

冬が終わり雪が解けた後には、芝生を早く元気にするためのケアが必要です。

1. 清掃と目土の補充

雪解け後、芝生の表面に残った枯れ葉やデブリを取り除きます。その後、目土を追加して地表を整え、凹凸を修正します。

2. 病害対策

スノーモールドなどの病害が発生している場合は、早急に病気部分を取り除き、殺菌剤を使用して拡散を防ぎます。

3. 肥料の施用

春に芝生の成長を促すため、窒素を含む肥料を施用します。ただし、施肥量は適切に調整し、一度に大量に撒かないよう注意してください。

4. 最初の芝刈り

芝生の成長が再開したら、最初の芝刈りを行います。最初は通常より高めに刈り、高さを徐々に調整していきます。


まとめ

寒冷地で芝生を元気に保つためには、冬の準備と適切な管理が欠かせません。芝生の高さ調整や目土の追加、肥料施用、防寒資材の活用など、基本的なケアを行うことで、冬の厳しい環境から芝生を守ることができます。また、雪解け後には早めの清掃と補修作業を行い、春の成長をサポートしましょう。

この記事で紹介した冬の管理ポイントを参考に、寒冷地でも健康で美しい芝生を維持してください。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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