北海道で芝生を冬越しさせる方法

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北海道・東北の芝生育成の知恵
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北海道の冬越しと西洋芝の相性

北海道は厳しい寒さと長い積雪期間が特徴的な地域です。このような環境では、庭の芝生が寒さや雪害によってダメージを受けやすく、適切な管理が必要です。北海道での芝生育成には、耐寒性に優れた「西洋芝」が最適です。一年中緑を保てる常緑性を持つ品種が多く、北海道の厳しい冬にも対応可能です。

この記事では、西洋芝の特性を活かした冬越し対策や、北海道で健康的な芝生を維持するための具体的な管理方法を紹介します。


西洋芝の特徴と冬越しに強い理由

西洋芝とは?

西洋芝は主にヨーロッパや北アメリカを原産とする寒地型芝草を指します。一年中緑を楽しむことができ、デザイン性を重視した庭や公園で広く使われています。特に北海道のような寒冷地では、耐寒性の高い西洋芝が非常に適しています。

西洋芝のメリット

  1. 耐寒性が高い
    寒地型芝草は氷点下の気温にも耐えられるため、北海道のような寒冷地でも育成可能です。
  2. 常緑性がある
    冬でも葉の色を保つ品種が多く、一年中美しい緑を楽しむことができます。
  3. 柔らかな質感
    触り心地が良く、快適な空間を演出します。

西洋芝のデメリット

  1. 管理が手間
    成長が早い品種が多いため、芝刈りや施肥の頻度が高くなります。
  2. コストが高い
    初期費用やメンテナンス費用が高麗芝に比べて高めです。

北海道でおすすめの西洋芝品種

1. トールフェスク

トールフェスクは根が深く張るため、耐寒性と耐暑性を兼ね備えた万能型の品種です。踏圧に強く、冬場も安定した緑を保てるため、北海道の庭や公園に最適です。

2. ケンタッキーブルーグラス

美しい濃い緑色が特徴で、耐寒性に優れています。雪に覆われた後でも元気を取り戻しやすく、デザイン性の高い庭を目指す方におすすめです。

3. レッドフェスク

湿気や日陰にも適応できる品種で、耐寒性も高いため、部分的に日陰ができる庭に最適です。

4. ペレニアルライグラス

成長が早く、緑化スピードが速い品種です。混合芝として使用されることが多く、他の西洋芝と組み合わせることでより効果的な緑化が可能です。


西洋芝の冬越し対策

1. 冬前の準備

土壌改良

西洋芝は通気性と排水性の良い土壌を好むため、庭に砂や有機物を混ぜて土壌を改良します。これにより、雪解け水がたまりにくくなり、芝生の根を守ることができます。

刈り込み

冬が始まる前に、芝生を適切な高さに刈り込みます。長すぎる芝生は病気の原因になり、短すぎると根が寒さに晒されるため、4~5cm程度に整えましょう。

秋の施肥

冬越しの準備として、カリウムを多く含む肥料を施します。窒素を控えめにすることで、葉よりも根の成長を促進し、芝生が寒さに耐えやすくなります。


2. 積雪期間中の管理

除雪時の注意

積雪が多い地域では、芝生の上に積もった雪を慎重に除雪します。シャベルやスコップで芝生を直接傷つけないようにし、圧縮された雪は適度に取り除きます。

歩行を避ける

雪の下の芝生は傷つきやすいため、積雪期間中はできるだけ芝生の上を歩かないようにしましょう。

防寒対策

雪が少ない地域や露出部分には、防寒用のマットやワラを敷くと良いでしょう。これにより、地面の凍結を防ぎます。


3. 春先の管理

枯れ葉の除去

雪解け後には、芝生専用の熊手を使って枯れた葉を取り除き、新しい芽が育ちやすい環境を作ります。

水はけの確認

雪解け水が芝生にたまらないよう、地面を突いて水たまりを防ぐ対策を行いましょう。

追肥と種まき

芝生が薄くなった部分には種を撒き、窒素を含む肥料を追肥します。これにより、新芽の成長を促進し、芝生全体の密度を高めます。


高麗芝と西洋芝の比較

項目高麗芝西洋芝
緑の期間春~秋(冬は茶色に変化)一年中緑を保つ
耐寒性低い高い
耐暑性高い種類による(トールフェスクは高い)
管理の手間少ない多い
価格安価高価
デザイン性ナチュラルな雰囲気を演出デザイン性が高い庭に最適

北海道で西洋芝を冬越しさせるためのスケジュール

  1. 秋(10月中旬まで)
  • 芝刈りを行い、4~5cmの長さに整える。
  • カリウムを多く含む肥料を施して、根の成長を促進する。
  1. 冬(11月~3月)
  • 積雪がある場合は除雪作業を慎重に行う。
  • ワラや防寒マットを使い、露出部分を保護する。
  1. 春(3月~5月)
  • 雪解け後に枯れ葉を取り除き、水はけを良くする。
  • 薄くなった部分に種を撒き、窒素を含む肥料で追肥する。

西洋芝で北海道の庭を美しく保つ

西洋芝は、北海道の寒冷地に適した耐寒性の高い品種が揃っており、冬でも美しい緑を楽しむことができます。一方で、適切な管理が必要なため、芝刈りや施肥、土壌改良などの手間を惜しまず行うことが大切です。

この記事で紹介した品種や管理方法を参考に、北海道の厳しい冬でも元気に育つ芝生を維持し、美しい庭を作りましょう。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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