北海道で耐寒性のある芝生はどれ?

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北海道の厳しい冬を乗り越えるためには、適切な芝生を選ぶことが非常に重要です。寒冷地に適した芝生は、冬の寒さに耐え、春には新たな芽を出し、鮮やかな緑を取り戻します。この記事では、北海道において育てやすい耐寒性の芝生の種類と、その選び方や管理方 […]

北海道・東北の芝生育成の知恵
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北海道の厳しい冬を乗り越えるためには、適切な芝生を選ぶことが非常に重要です。寒冷地に適した芝生は、冬の寒さに耐え、春には新たな芽を出し、鮮やかな緑を取り戻します。この記事では、北海道において育てやすい耐寒性の芝生の種類と、その選び方や管理方法について解説します。寒さに強い芝生を選び、管理をしっかり行うことで、美しい芝生を維持することができます。

北海道の気候に適した芝生の選定ポイント

北海道の冬は非常に厳しく、特に1月から2月にかけては氷点下20度に達することもあります。こうした寒冷地で育つ芝生には、強い耐寒性が求められます。耐寒性が高い芝生は、冬を越す力があり、春には活発に成長を始めますが、逆に寒さに弱い芝生だと冬の間に枯れてしまうことがあります。そのため、寒冷地向けの芝生を選ぶことが非常に重要です。

選定ポイントとしてまず挙げられるのは、耐寒性の高さです。寒冷地での生育を可能にするため、冬の凍結や積雪に耐える能力を持った芝生を選びます。また、成長期のタイミングも重要です。北海道の夏は短いため、できるだけ短期間で成長し、冬に備えて早めに休眠状態に入る芝生が適しています。さらに、北海道特有の湿気や風にも耐えられる芝生を選ぶことが大切です。

北海道の寒さに耐えるおすすめの芝生

北海道で育てやすい芝生の種類としては、ケンタッキーブルーグラスやフェスク、ラベントルなどがあります。それぞれが持つ特徴を理解し、北海道の気候に合った芝生を選ぶことが大切です。

ケンタッキーブルーグラス

ケンタッキーブルーグラス(Kentucky Bluegrass)は、北海道において非常に人気のある芝生の一つです。ケンタッキーブルーグラスは冷涼な気候を好み、寒冷地でもしっかりと育つことができます。特に耐寒性が高く、冬の寒さにも耐えられるため、北海道の冬に非常に適しています。さらに、緑色が鮮やかで芝の密度が高く、美しい外観を維持します。

ケンタッキーブルーグラスはまた、成長が早いのが特徴で、春には速やかに緑を取り戻し、庭や公園に美しい芝生を提供してくれます。しかし、乾燥に弱いので、湿度が高くなる北海道の気候には比較的適していますが、暑さにはやや弱いため、夏の高温に注意が必要です。夏場には水やりや風通しをよくする工夫をすることが求められます。

フェスク

フェスク(Fescue)は、北海道の寒冷地に非常に適した芝生であり、特に耐寒性が高く、乾燥にも強い特徴を持っています。フェスクは北海道の冬でも元気に生育し、春から秋にかけて活発に成長します。また、湿度の高い環境でも育ちやすく、非常に丈夫でメンテナンスが少なくて済むため、手間をかけずに美しい芝生を育てたい方に最適です。

フェスクは寒冷地の気候に適応しやすいため、特に早春や晩秋には活発に成長し、冬には自然に休眠状態に入ります。雪が積もる北海道の環境にも適しており、凍結の影響を最小限に抑えます。水やりが少なくて済み、乾燥に強いので、夏の暑さに対する耐性も強いのが特徴です。

ラベントル

ラベントル(Raventral)は、比較的新しい品種ですが、寒冷地での生育に特化した芝生です。ラベントルは、厳しい寒冷地でもしっかりと育つことができる耐寒性の高い芝生で、雪に覆われる冬でも問題なく過ごすことができます。また、乾燥や風にも強く、病害に対する耐性も高いため、比較的メンテナンスが少なくて済みます。

ラベントルは、特に土壌環境に適応力があり、湿気が多い北海道でも問題なく育成可能です。根を深く張り、寒い季節でも元気に過ごせるため、長期間にわたって美しい芝生を維持することができます。寒さに強いだけでなく、成長が早いため、春にはすぐに緑を取り戻すことができ、庭に鮮やかな芝生を提供します。

北海道での芝生の管理方法

北海道で芝生を育てるには、適切な管理が不可欠です。寒冷地特有の環境に対応できるよう、特に冬に向けての準備が大切です。以下では、北海道の芝生の管理方法について解説します。

土壌の準備

北海道の土壌は冷涼で乾燥しがちですが、芝生が元気に育つためには、土壌の準備が非常に重要です。まず、土壌のpH値をチェックし、必要に応じて酸性やアルカリ性を調整します。また、寒冷地では雪の重みや凍結で土壌が固くなることがあるため、芝生が根を深く張れるように適度に土を耕すことが重要です。

さらに、肥料を適切に施すことで、芝生の成長を助け、健康的な芝生を育てることができます。肥料の種類や施肥量は芝生の種類に合わせて調整し、特に春には肥料をしっかりと与えることが大切です。

水やりと雪対策

冬の寒冷地では、雪が長期間積もるため、芝生が凍結しないように管理が必要です。秋の終わりに芝生を刈り込むことで、雪の下に圧力がかかるのを防ぐことができます。また、雪が積もる前に芝生の表面を軽く掃除し、雪が重すぎて芝が押しつぶされないように注意します。

水やりは特に秋や春に重要です。秋には寒さが厳しくなる前に芝生に十分な水分を与えることで、凍結を防ぐことができます。春には成長が活発になるため、水やりをこまめに行い、乾燥を防ぎます。

芝生の刈り込みと手入れ

芝生の刈り込みは、夏から秋にかけて適切に行いましょう。刈り込みが不十分だと、芝生が密集しすぎて根の呼吸が悪くなり、冬の寒さに耐える力が弱まります。また、芝生の刈り込みを適切に行うことで、雪が積もった際にも芝生が圧迫されずに済みます。

まとめ

北海道で育てる芝生は、耐寒性が高いものを選ぶことが最も重要です。ケンタッキーブルーグラスやフェスク、ラベントルなど、寒冷地に適した芝生を選ぶことで、北海道の厳しい冬を乗り越え、春には美しい芝生を育てることができます。また、土壌準備や水やり、雪対策などの管理方法も重要です。適切な管理を行うことで、北海道の寒冷地でも元気に育つ芝生を楽しむことができます。

この記事を書いた人

庭で芝生を育てる芝生大好きのお父さんです。育てている芝生の種類は「高麗芝」植えてから12年になります。芝生を植えた時に手伝ってくれた子どもたちは大きくなり、今では芝生に興味を示してくれず、仕方ないので一人でコツコツと芝生の手入れをしています。週末は芝生の管理に追われる芝奴隷です。

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